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韓国家庭料理 監修:姜 連淑(韓国伝統料理研究家)
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今月から「韓国家庭料理講座」と題して、近年注目を浴びている韓国、中でも家庭料理にスポットを当て、それにまつわる文化を紹介していきます。
また、「今月の一品」として家庭でできる韓国料理のレシピも載せていますので、ぜひお試しください。
第1回 キムチ
韓国の漬物の総称。白菜・大根などの野菜を塩漬けにし、さらに魚介の塩辛・唐辛子・ニンニクなどを混ぜて漬け込んだもの。

 韓国の代表的な料理、キムチ。日本でもすっかりお馴染みになりましたね。韓国では「どんなに豪華な料理を並べても、それに見合った美味しいキムチが添えられていなくては、おもてなしの心も半減」、「肉料理は二日も続くと飽きるけど、キムチは毎日食しても飽きることがない」と言われるほど。種類も、白菜・大根・胡瓜(キュウリ)などの材料や調味料の使い方によって150種以上もあり、韓国の食卓になくてはならない一品となっています。

 キムチの魅力はなんといっても〝シャキっとした歯ごたえとクセになる辛さ〟。でも昔のキムチは辛くなかったってご存じでしたか?

そもそも韓国に唐辛子はなかったんです。

■ 昔のキムチは辛くなかった!?

 キムチは、もともと野菜が栽培できない厳しい冬の保存食として野菜を塩漬けにしたのが始まりといわれています。これが高麗時代に入り、にんにく、生姜、芥子(からし)、山椒のような薬味と、鶏頭や紅花のような彩りが加えられ、単純な味に複雑さと色が加わり変化していきました。このときはまだ唐辛子は使われていませんでした。

 それが豊臣秀吉による文禄・慶長の役の際、日本から韓国に唐辛子が伝わったといわれています。当時は「倭芥子(わからし)」と呼ばれ、韓国料理に使われることはありませんでした。ところが17~18世紀にかけて凶年が続き、その食糧難対策の一つとして、塩の使用量節約のために唐辛子が積極的に使われるようになり、現在のようなキムチになったのです。

■ キムチの今と昔

 韓国ではキムチを、冬の初めに大量に漬ける風習があります。これは「キムジャン」と呼ばれ、醤油仕込みと並ぶ、韓国家庭の二大年中行事とされてきました。

 気温が5℃ぐらいになる立冬の頃、ソウル周辺からキムジャンが各家庭で始まり、冬至の頃南端の釜山周辺に至ります。このキムジャンが南下する様子は桜前線ならぬ、キムチ前線といったところでしょうか。

 キムジャンは女性にとって大切な行事で、「良家に嫁ぐには十二種類のキムチの漬け方を知らなくてはならない」という諺(ことわざ)があるほどです。キムチの味は地域や家庭によって異なりますが、特別なレシピはなく、キムジャンを通じて“家庭の味”は母から子へと自然に受け継がれていきました。

 今では、野菜が一年中手に入ることや、家族構成、住居環境の変化によって、キムジャンの量は昔の1/5ほどになったのではないでしょうか。しかし、キムチの消費量が減っているわけではなく、市販キムチのラインアップが充実してきたり、具材・辛さ・調味料などオーダーメイドのサービス、キムチ専用の冷蔵庫の登場など、時代に合わせたキムチとのつきあい方があるようです。

 このようにキムチを取り巻く環境は変わりつつありますが、やはりキムチは韓国の伝統料理であり、食卓を彩る副菜として韓国が誇る料理の一つです。

今月の一品
筍ジョン 写真

<材料・約4 人分>
●筍(水煮) 150g
●青ピーマン 小1 個
●ジャガイモ 1 個(150g)
●小麦粉と水 各大さじ4
●塩 小さじ1/2
●焼き油 適宜
●酢醤油(醤油 大さじ2、酢 大さじ 1 1/3 、砂糖・レモン汁 各小さじ2)

<作り方>
(1) 筍は4cmの千切り(カッターでおろしてもよい)、 青ピーマンは種を取り除き、みじん切りにする。
(2) ジャガイモの皮をむき、すりおろした中に小麦粉、 水、塩と(1)を入れ、よく混ぜ合わせる。
(3) 熱したフライパンに油を回し入れ、(2)をスプーン 一杯ずつ丸く平ら(厚さ3、4mm)にのばして両 面をきつね色に焼く。

筍ジュン写真
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