| HOME > 連載コラム > 韓国家庭料理:第2回 お粥 |
![]() 粥は、米(うるち米)などを多めの水で柔らかく煮た料理。米だけでなく豆類などの雑穀で作る場合もある。韓国では濾して炊いた、なめらかなお粥を米飲(ミウム)という。 日本でお粥といえば、子どもの頃の風邪のときの食べものというイメージがあるかもしれません。でも中国や韓国では朝食にお粥を食べる習慣が昔からありました。特に韓国では「良家の嫁は20種類の粥の炊き方を知らなくてはならない」という言葉もあるほど。今回は韓国の食文化に根付いている、さまざまなお粥をご紹介します。 ■ 彩り豊かなお粥文化 お粥は少量の材料でも満腹感が得られ、消化にも良いことから、食糧難の際の救荒食や病人の保養食として食べられてきました。さらに松の実や胡麻、高麗人参、ナツメ、かち栗、山菜などの薬用性の高い食材を加えるなど、「薬食同源」の観念も反映されて発展してきました。お粥と一口に言ってもとても種類が多く、韓国食文化の完成期である朝鮮王朝時代の文献には約140種類ものお粥が紹介されているくらいです。 この朝鮮王朝時代、宮廷では朝食前に簡単な食事をとる初早飯と呼ばれる習慣があり、重湯や薬膳粥、牛乳粥(駝酪粥)などが出されていました。また、水刺床(王様の御膳)にも白粥が出されていたといいます。 日常の食事以外にも、行事食としてのお粥があります。韓国では高麗時代から冬至の日に、濾した小豆汁にもち米の粉で作った白玉を入れて炊きあげた小豆粥を食べる風習があります。この日に小豆粥を食べないと「老いが早く、軽病が絶えず、雑鬼がはびこる」という言い伝えもあり、特に子供たちは白玉を年の数だけ食べるのが習わしです。 ■ 一日の始まりはお粥から 飽食の時代といわれる現在では、薬膳・救荒食という意味合いは薄れていますが、朝食にお粥と水キムチや卵焼きなどのおかずを数種類、というのがポピュラーです。美容と健康に関心のある人には、食物繊維が豊富で消化の良い食材を組み合わせたお粥がはやっています。また植物性食品と動物性食材をバランスよく取れる料理として、鶏、牛、白身魚、牡蠣、鮑などのお粥もあります。最近は、済州島の郷土料理である鮑粥が人気を博しているようです。 お粥にまつわるさまざまなこだわりもあります。たとえば、白粥は“最上の米であるといわれる晩稲の米を使い、石釜で炊くのが最も美味しい”や“飯粒と重湯が互いに調和し、柔らかくて艶やかでこそ粥といえる”などです。でも、食べるタイミングが一番重要で、韓国では「人が粥を待つことがあっても、粥が人を待つことはいけない」といわれるほど。お粥は炊きたてを食べるのが一番美味しいのです。 最近は日本でも朝食にお粥を食べるのがトレンドだとか。みなさんも、朝は体にやさしいお粥からスタートしてみてはいかがでしょうか? そのときは、ちょっとひと工夫。韓国風のお粥やオリジナルのアレンジを加えて、バラエティ豊かなお粥ライフを楽しんでください。 |
![]() ![]() 日本のお粥の食感とは異なり、ペースト状で濃厚な黒ごまの香ばしさが口の中に広がるお粥です。蜂蜜を加えると、デザート感覚で味わえます。
<材料・約4 人分> <作り方> 松の実粥 カボチャ粥 |
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