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スポーツDr.(ドクター) の健康講座、小原 誠 先生 (フォレストタワー健康相談クリニック院長、前慈恵医大健康医学センター スポーツ医学科教授)
第1回 健康と運動
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 急速に高齢化社会に進みつつある日本。いくら長生きしても半身不随などで、寝たきりでは意味がありませんね。そこで、年をとっても健全なライフスタイルを保持していることが大切です。現代においては交通機関の発達により従来の歩行習慣はますます少なくなり、座位習慣が増加しています。自称健康人グループでも健康診断で36%の異常所見を認めたデータもあり、その原因は顕著な運動不足と思われます。運動不足が原因となる肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病はますます急増する傾向にあります。健康を維持するため、そして生活習慣病に関連する危険因子を解消するためには、ある程度の運動が必要になります。

■ 運動の効果(特に歩行)

 最近、健康維持、生活習慣病の予防の手段の一つとして、ウオーキングの効用が見直されています。中高年の場合、ジョギングはウオーキングと比べ3~4倍の力が膝にかかるため、膝の障害を生ずる例があります。また呼吸循環系の負荷が大きいため、運動に慣れていない人にとっては、負担になり長続きしない欠点があります。 ウオーキングの継続による有酸素運動は酸素供給系の機能を高め、これにより心肺機能は増強され、体力(持久力)を維持、向上する効用があります。適度の運動により体脂肪の消費は増え、肥満対策にもなり、高脂血症など脂質代謝異常が改善され、とくに善玉コレステロールを増加させます。その他の効用として脳の活性化作用もあり、加齢に伴うボケの防止と改善に役立つといわれています。また、糖尿病の運動療法も期待できます。以上のように運動を継続すれば健康を維持すると共に生活習慣病の予防と軽減に繋がるわけです。

■ 運動の方法

 実際にどの程度の運動がもっとも効果があるかというと、歩行運動の経済速度といわれる時速3.6→4.7㎞はやや遅く、少し早歩き程度で、相手と楽に会話ができ、歩行してもきついと感じることがない程度が良いわけです。目標は週2~3回、最低1回に20分ですが、とりあえず週1回から始めれば良いでしょう。長続きさせる秘訣は、快適な靴の購入、仲間を作る、あるいは家族といっしょに歩くなど、楽しみながら歩く工夫をしましょう。
 健康増進のためには安全で適正な運動処方のもとに、有酸素運動と筋力トレーニングおよびストレッチを継続して行うことが大切です。港区では、赤坂に健康増進センター・ヘルシーナを開設し、今年で9年になります。毎年、3万人を超す大勢の方が利用され、港区在住・在勤の方々の健康増進のために様々な事業を行っています。私たち港区医師会所属の健康スポーツ医は、ここで健康度測定と運動処方作成にかかわっています。

この連載は港区健康増進センター「ヘルシーナ」健康度測定担当医の先生方に執筆をお願いしています。ご質問等があれば遠慮なくお申し出ください。

 
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