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作家 赤川次郎さん

便利な街「港区」

 今年で作家生活28年目を迎えられる赤川さん。最近、港区に引越してこられたそうですが、作家になる前は赤坂でサラリーマンをされており、現在は職場と住まいが六本木。余暇には赤坂のサントリーホールで趣味のクラッシック鑑賞をされるなど、何かと港区とのつながりも深いそうです。「ほとんど外食で済ませる私にとって、レストランの多い港区は大変便利な街です。昼ごろ起きて、夜中仕事をするという夜行性の生活をしているので、深夜までお店が開いている都会の方が私には合ってますね」

アイデアの泉?

 数多くの作品を世に出され、泉のようにアイデアが生まれてくると思われている方も多いようですが。「いつも〆切り過ぎて書き出すような感じです。追い詰められるとしょうがないんですね(笑)。そんな状況なので、連載物でも先がどうなるかあまり考える暇がなくて…。だから最後の方になるとつじつま合わせが大変です(笑)。キャラクターの性格もある程度書いていかないと自分でもわからないんですよ。キャラクターがはっきりしてくると、こういう人だったらこの時こうするだろうという感じで、自然にストーリーが展開していきます。先がわからない方が書いていても楽しいですからね。作家というのは休みがないので、楽しんでやらないとツラくて。代わりがきかない職業だから」多忙な生活を送られている赤川さんですが、特に健康法はないとか。「ストレス解消として、生の音楽会や歌舞伎などを観に行きます。CDを聴くとなると時間を作るのが大変で。生だとその間は仕事ができないですから(笑)」

人間を書いている方が面白い

 「『三毛猫ホームズ』などの印象が強いので、ミステリーがほとんどと思われる方も多いですが、実際には作品全体の1/3程度です。ミステリーを書こうというより、面白い話を書きたいと思っていて、それが結果的にミステリー的な要素を含んでいるということはあると思います。人間を書いている方が面白いんですよね。こういうとき、こういう行動をとっちゃう人間とか、人と人との関わり合いみたいなものに興味があるんですよ。そうして出来たキャラクターに、皆さんが親近感を持ってくださるというのはとても嬉しいですね。そういうキャラクターを一人でも多く創り出せればいいなと思っていますし、そういうものを創り出す楽しみが作家生活を支えてくれています」

 忙しい仕事の合間にも関わらず、穏かな口調で、時には笑いを交えながらインタビューに答えてくださいました。そんな心優しい赤川さんの次回作にご期待ください。

赤川次郎さん 写真
■プロフィール
1948年福岡県生まれ。1976年、「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行し、これまでに刊行された著書は450冊を超える。主な著書に「三毛猫ホームズ」シリーズ、「三姉妹探偵団」シリーズ、『セーラー服と機関銃』『ふたり』『怪談人恋坂』など。
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