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代表作である『リング』が日本だけではなくハリウッドでも映画化された作家の鈴木光司さん。ベストファーザー賞を受賞されるなど、二人のお嬢さんを育てた父親としての顔も広く知られています。鈴木さんが「子育ての原点」と語る、高輪児童館でお話をうかがいました。
子育てをするなんて考えもしなかった 学生時代は太宰治のような作家生活に憧れていたという鈴木さん。教師である夫人をサポートするために〝子育てパパ〟になったご自分を、「ラッキーだった」と振り返ります。「朝9時に子供を保育園に送ってから、夕方5時に迎えに行くまでが、僕の仕事の時間。子供が帰ってきたら、仕事はしないで家族と過ごすという生活を、丸10年間続けました。育児と家事から色々なことを発見できましたよ」 今も続いている保育園仲間とのお付き合い お子さんが保育園に通われていた当時、他のご家族と、家族ぐるみのお付き合いも楽しまれていたそうです。「保育園仲間と計画して、20~30人でキャンプに行ったりしました。保育園を利用するのは、ほとんどが共働きの家庭。その分夫婦が助け合うし、父親が育児に参加することも多いんです。だから、何かするときにはいつも父親が一緒でしたね」 親の趣味に巻き込んで、子供の世界を広げる クルーザーやバイクなど、乗り物が大好きという鈴木さんに巻き込まれ、鈴木家では夫人をはじめ、お子さんも小型船舶免許取得に熱心だとか。「子供を親の趣味に巻き込むんです。子供の趣味に合わせても、親は楽しくないし、子供に付き合ってあげているという意識が生まれてしまいます。たとえば、囲碁が趣味なら碁会所へ子供を連れて行く。そうすると父親は楽しいから、子供といることが楽しくなる。子供は子供で、学校とは違う世界に触れることで、世界が広がるんです」 オヤジの背中を見ても子供は育たない 「家庭の崩壊が進んでいるなんて言うのは間違い。今の若い父親は、昔よりずっと良くコミュニケーションがとれていますよ。もっと自信を持って良いと思う」と語る鈴木さん。家父長制は過去のものになり、女性の社会進出、男性の育児参加が確実に根付いてきています。両親が仕事と家庭を両立し、子供と向き合うことが、家族が成長するために欠かせないのでしょう。「頭ごなしに結論を言っても子供は納得しないし、不信感を持たれてしまう。うちでは互いが納得するまで、子供ととことん議論する。大人のほうが経験も知識も圧倒的に深いんだから、子供が色々なことにチャレンジできるように、的確なアドバイスをしなくちゃね」 作家・鈴木光司の第一のファンであるご家族に囲まれて、エネルギーに満ちた鈴木さん。次回作もますます楽しみです。 |
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