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「艶(つや)」と「粋」とが交錯する上方芸人~三代目 桂 春團治 11月23日に「落語 東へ西へ」で高座に上がられる桂春團治師匠。「人前で話すのが下手で。落語以外はしゃべるの嫌いなんや、照れ屋ですしね」とおっしゃる師匠に、東京の印象やご自身についてお話ししていただきました。 極道せないかん 「芸のためなら」の破天荒なイメージが強い「浪花の春團治」。穏やかな表情の師匠からは想像できませんが…。「春團治の名を継いだときに、『あんたもやっぱり極道するんかい』と言われましたねぇ。春團治やし、せないかんやろ」と、襲名からこれまで好き放題してきたと振り返ります。その名に違わぬ奔放な一面を涼やかに話される師匠ですが、その師匠を支えてこられたのは他でもない“女房”だとか。「嫁ができすぎてるんでね…困ってるんですわ」と、照れながらも良き理解者の奥様をねぎらう姿は、とても「極道」には見えませんでした。 春團治が見る「東と西と」 「親切や思いますねぇ。場所聞いたりしてもね、詳しく教えてくれはるし」。師匠の目には東京人がやさしく映っているようです。これが大阪となると「あこをピッと曲がったとこや!」と苦笑い。やはり東と西とではずいぶん違うようです。では、どちらの方が高座をやりやすいのでしょうか。「噺家としてやりやすいと思いますよ、東京のお客さんは。聞いてもらえますから。聞いてやろうという姿勢ができてるんですね。大阪だとこうなんや…」と、イスにふんぞり返ってみせる師匠。身振りを交えてのお話に思わず引き込まれてしまうのは、高座を観ているときと同じです。 艶やかで粋な芸人 春團治を襲名するまでは踊りも披露されていた師匠。高座での所作には、日本舞踊に通じる艶やかさ、細やかさがあります。なかでも話の転換に使う羽織を脱ぐ仕草は、それを見たら満足して帰ってしまうお客さまもいらっしゃるほど。「目の前のお客さんが『やるで、やるで』言うのが聞こえてきますでしょ。そしたら綺麗に脱がんと、と思って緊張します」。羽織がストンと落ちる一瞬、その美しさには心が奪われてしまいます。「人からは『師匠はええ裏付けとる』て言われますが、ホンマは羽織と着物の裄(ゆき)の寸法変えたんです。羽織の方を少し長めにしたんですよ、そしたらすっと脱げますやろ」とは、何とも粋じゃないですか。 落語での「つかみ」である〝枕〟を振らずいきなり本ネタに入る独特の型にも、「枕は寝るときだけや(笑)」と返す師匠。最後まで笑いにあふれたひとときでした。「いろんな方に見てほしいし、聞いてほしい」と抱負を語る春團治師匠、晩秋の11月23日には、読者のみなさんも芸の魅力と笑い声に包まれてみてはいかがでしょうか。 |
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