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![]() 魂を解き放つジャズを聴け! 境内に響き渡るトランペット 「みなと区民まつり」 25周年記念事業として、世界的ミュージシャン日野皓正さんのコンサートが増上寺境内で開催されます。 世界各地、さまざまな場所で演奏してきた日野さんは、お寺の本堂や神社などでのステージも経験豊富なご様子。 「何年か前には厳島神社の千畳閣でもやったよ。演奏に場所は関係ないね。レストランでもホールでも、ひとりでも千人でも同じ。自分ができる範囲の中で最高にいい演奏を聴かせてあげようって思う。ただ、場所によってお客さんの色っていうのがある。ステージに出るとそれを感じて、それならこの曲って変えたりする。だから、曲は決めてないんだ。1曲目は決まっていても、あとはもう、おもむくままに。メンバーも、みんな長く一緒にやっているから、すぐついてきてくれる」 スリリングで自由自在な展開は、観客とのセッションなのかもしれません。 「ある時お坊さんに、『音楽をやるということは、トランペットって、これ、お経だよね』と聞いてみたことがあるんだ。演奏していると、ニュートラルで自我がなくなる。自然に音が天から降りてくる。その音を吹いているわけだから。そうしたら『そうですよ、日野さん。そのとおりです』って。それが、ジャズ」 日野さんの言葉は哲学的で、悟りを開いた人の禅問答のようです。 「ジャズはね、回数を重ねれば重ねるほどわかってくる。フレーズがケンカしているとか、意気投合したぞとか。最初はいいものを聴いたほうがいいね。いい演奏は、まるで宇宙みたいに想像力を刺激するから。特にぼくらの演奏は『言葉』がない。その日の体調やムードで、自由に感じとれる。器楽演奏っていうのは、そういう強さがあるんだ」 港区を世界一の区にしたいよね 最近はジャズ講座など、音楽の魅力を伝える活動も行っています。子供たちにジャズを教えることもあるそうです。 「子供たちの感性は大人の100倍以上、計算したことはないけどさ(笑)。無限に近い可能性があるのに、大人たちがその才能をつぶしてしまうのが今の教育。愛がないんだ。子供たちがやりたいと決めたなら、その道を進ませないと。好きなものを学ぶ中から、マナーや挨拶、しつけも学んでいく。厳しくても愛があれば、子供たちはついてきてくれる」 日野さんご自身、小さい頃から厳しく音楽教育されてきたそうです。 「環境だね。5歳ぐらいから、すごいスパルタだった。オヤジ(日野敏氏)はタップダンサーでトランペッター。ムチで打たれて泣きながら練習させられた。雪が降ってるのに外に立ってなさいって、そういう家系だったね」 13歳の頃には米軍キャンプで演奏活動をはじめ、その後、世界的に認められた日野さん。2004年には紫綬褒章を受章、今年6月にはニューアルバム「クリムゾン」を発売し、夏のツアーがスタートと精力的に活動を続けています。 「ぼくも港区に住んでいるわけだから、やっぱり港区を世界一の区にしたいよね。それには、笑顔と挨拶を忘れないで。自由にメッセージを感じとって! 歴史と由緒あるお寺さんでやるからには、ぼくたちもそのつもりでやります。みなさんも清い心で、楽しみに聴きに来てください。ハイ、今日の法話はこれでおわり(笑)」 |
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