| HOME > ふれあいコラム:三味線 野澤 錦糸さん |
![]() |
|
![]() 三味線弾きはお腹で浄瑠璃を語り、 大夫が語る浄瑠璃に合わせ、ときに激しく、ときに繊細な音を響かせる三味線。「文楽の三味線はヘビー級です」と言う野澤錦糸さんにお話を伺いました。 ――錦糸さんがこの世界に入ったきっかけを教えてください。 偶然だったんです。もともと三味線弾きにあこがれていて、何かないかと探していたら文楽の研修生募集ってのがありまして。実際やってみると、文楽の三味線はただの伴奏じゃないんですね。大夫が語っている中に三味線が入っていって、なおかつ語っている内容を生かすように演奏するわけですよ。ドラマを大夫と三味線で作るんです。それがわかってくると、奥が深いなあと思いましてね。 ――大夫の語りと三味線弾きの関係は? 三味線は大夫のちょっと先を行くんですね。大夫の語りが後から来る。竹本住大夫師匠からは「懐中電灯で足元を照らすような三味線じゃないと駄目だ」って言われます。暗がりを歩く大夫の半歩先を、次ここですよ、今度はこっちですよって照らしてくれたら、大夫はその通り行けばいいって。水先案内ですよ。それで、ときには「危ない」って抱き止めたり「行きまっせ」って一緒に走ったりもします。野球で言うと、大夫がピッチャーで三味線はキャッチャーでしょうか。 ――音へのこだわりみたいなものはありますか。 ありますあります。人間の喜怒哀楽すべてを浄瑠璃で表現していく中に、三味線が入る。基本の節は決まっていても、この場合にそれをどう演奏するのか。この音はこういうつもりで弾いてるっていうポリシーが無かったらいけませんよね。語られている言葉の裏側までわからないと駄目です。本心なのか腹の中に一物あるのか、それを匂わすべきか見せない方がいいか。つまりお芝居なんです。いい音させるんじゃないんです。常にお腹の中で浄瑠璃を語って、追っかけているんです。そうやって演奏していると、だんだん深みのある芸になるんじゃないかと思うんですよ。
|
|
| ▲このページのトップへ |
(公益財団法人 港区スポーツふれあい文化健康財団)
港区赤坂4-18-13赤坂コミュニティーぷらざ 電話:03-5770-6837/Fax:03-5770-6884 お問い合わせ:fureai-info@kissport.or.jp |
![]() |
このホームページはKissポート財団の公式ホームページです。このホームページのすべての権利は当財団に帰属します。 当財団の許可なく複製、転載は出来ません。 |