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フルート奏者 高木 綾子(たかぎ あやこ)さん

ソリストの個性とイタリア人の遊び心を楽しんでください

5月31日にすみだトリフォニーホールで開催される『新イタリア合奏団』の演奏会に、ソリストとして出演される、フルート奏者の高木綾子さんにお話を伺いました。

――高木さんにとって、フルートの魅力はどんなところですか。

ヴァイオリンは弓と弦で演奏しますよね。ピアノも弦が張ってあって、ハンマーでたたくと音が出るという仕組み。でも、フルートは、自分の体の中から息を吹き込んで音を出すというのが、声楽とちょっと似ていて、“体を使って楽器を鳴らしている感”がするのが魅力ですね。

高木 綾子さん ソリスト 写真

実は、音質的には、あまり好きな音色ではないんです。チェロのような低音楽器に憧れるところがあります。フルートの音色って、優しさだったり、小鳥だったり、ちょっと華やかだったり、あまり人間らしくないイメージがあるんですよね。でも、いま使っている楽器(HELMUTH HAMMIG No.442)に出会ってから、気持ちが変わりました。もうちょっと毒々しく、ナマ身の人の声のような、そんなフルートを聞かせたい、聞いてもらいたい、という欲求が出てきました。この楽器はそういう音を追求できる楽器なんです。

――新イタリア合奏団とは何回か共演されていますが、回を重ねて何か変わってきたことはありますか。

彼らとは4回くらい共演しています。大きな編成の楽団ではないので、みんなでお酒を飲みに行くといった機会も増えてきました。そういった交流も演奏にいい影響を与えているかもしれないですね。回を重ねて、お互いに言いたいことを言い合える関係になりました。

――共演の曽根麻矢子さん(チェンバロ)、高嶋ちさ子さん(ヴァイオリン)についてはいかがですか。

曽根さんとは何度も共演していますし、高嶋さんにはデビュー当時からお世話になっています。お二人とも、私にとっては頼りになる、とてもいいお姉さんです(笑)

今回は、それぞれの個性を楽しめる演奏会になるんじゃないかと思います。バッハの「ブランデンブルク協奏曲」は、三人一緒にソリストなので、どういう感じになるのか、とても楽しみです。

――演奏会にいらっしゃる方にメッセージをお願いします。

私がソリストとして演奏する、ヴィヴァルディのフルート協奏曲「夜」は、最近、某化粧品会社のテレビCMで使われている曲です。ちょうどCMで使われているあたり(第6楽章)は、新イタリア合奏団が演奏すると、ちょっと“jazzy”な感じになるんです。そういう、イタリア人の遊び心みたいなところがこの曲に出てくると思いますので、それを感じ取ってもらえたらと思います。

高木 綾子さん 写真

■プロフィール
愛知県豊田市生まれ。3歳からピアノ、8歳からフルートを始める。東京藝術大学在学中から本格的な演奏活動を開始、国内主要オーケストラとの共演はもとより、新イタリア合奏団などの日本ツアーに、ソリストとして同行している。2000年にはCDデビューも果たし、これまでに9枚をリリース。東京芸術大学および武蔵野音楽大学において後進の指導も行っている。

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