10月に赤坂区民センターで上演される舞台『ブックショップ』。
カナダに本拠を置く劇団グロ・メカノのオリジナル作品で、昨年、日本語版が誕生しました。
世代を越えて楽しめるこの舞台に出演される、溝呂木賢さんにお話を伺いました。
――『ブックショップ』、どのような作品でしょうか。
新装オープンしたばかりの古い本屋を舞台に、現在と過去、二組の男女の物語が繰り広げられます。
この二組の男女、全員、いわゆる「草食系」なんです(笑)。僕が演じるサミュエルもすごくピュアで奥手なので、「男だったら言っちゃえよ」と、たまにもどかしくなります。
でも「初恋」だったり「言いたいことを言えない」という気持ちは年代を問わず、きっとみんな共感できるんでしょうね。
もともとは子ども向けにつくられたのですが、幅広い世代に喜んでいただける作品になっています。
――出演者はたった4人なのですね。
出演者は4人ですが、実は、舞台の裏にも、この4人以外誰もいないんです。
装置の転換や衣装の早替えなど、普通は、裏でスタッフさんにやってもらう部分も全部出演者が担当しています。舞台袖に舞台監督もいないので、舞台に出るタイミングは、照明や音響のスタッフの方と呼吸を合わせて。すごくテンポのいい作品で、舞台裏でも動いているので、休む間もありません。
自分のミスが人のミスにつながってしまうので、裏でスタッフ的な役割をしているときのほうが緊張しますね。舞台裏での仕事もそうですが、演出方法や演技でのストレートな感情の表し方など、この舞台をとおして、自分の引き出しが増えました。
――見どころのひとつ、舞台セットのお話を聞かせてください。
皆さんが思い描くだろう、まさに理想の、メルヘンな本屋さんです。
当日のお楽しみなので詳しくはお話しできませんが、飛び出す絵本のような立体的な舞台セットで、開いた本がテーブルになるなど、おもしろい仕掛けがいろいろあります。
カナダのオリジナルと基本的には同じセットで、日本のものとは少しトーンの違う色合いもきれいです。
本の中に出演者の名前がこっそり書かれているなど、遊び心がたくさんちりばめられているので、ぜひ、注目してみてください。
――Kissポート読者の皆さんにメッセージをお願いします。
2009年『ブックショップ』より
小さいお子さんから大人の方まで楽しめる、どこかなつかしく心温まる作品です。
ファンタジーが好きな方には特にオススメですし、「近ごろ、倦怠期かな?」なんてご夫婦が一緒に観にこられたら、帰りはきっと仲良く手をつないで帰られるでしょうね(笑)。
終演後には、出演者や制作スタッフとのQ&Aタイムもあります。ご家族をはじめ大切な人を誘って、ぜひ、観にいらしてください。