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東京国際映画祭プログラミング・ディレクター 矢田部吉彦さん

自分の可能性を広げてくれるのが映画
いっしょに楽しみましょう!

10月25日から10日間にわたり開催される第30回東京国際映画祭で、作品選定のディレクターを務める矢田部吉彦さん。映画や映画祭について、お話を伺いました。

矢田部さんが映画に興味を持ったきっかけは?

子どものころ、両親に連れられて、よく映画館へ行っていました。「ディズニーアニメ」、「スター・ウォーズ」、「第三の男」など、今でも覚えています。中学に入ったころから毎週末、名画座へ通うように。学生のころは小難しい映画を好んで観ていたのですが、大人になってからは、あらゆるジャンルの作品が好きになりました。あえて好きな1本を挙げるとすれば「巴里のアメリカ人」です。あの世界観に浸りたくて、今でも自宅で観ることがあります。

映画をより楽しむ方法を教えてください。

自分の好きなジャンルを見つけてみるというのはどうでしょう。1、2本観ると、もっと観たくなって、何本か観ると自分の好みがわかってきます。そうすると、どんどん掘り下げたくなり、深く理解できるようになるというのが映画なのではないでしょうか。楽しみ方は、人に教わるものではないと思うのですが、公開される映画があまりにも多いので、「この作品が面白い」というようなガイドをする人が必要だと感じています。
そういう意味で映画祭は、さまざまなタイプの作品がそろっている、いわばデパートのような場所。普段、観たことがないジャンルの作品や興味がなかったのに観てみたら面白かったという作品に出会えます。

東京国際映画祭は今年30回目。どのような映画祭になりますか?

今年のコンセプトは「アートとエンターテイメントの調和」です。映画には、シリアスな人間ドラマ、刺激的な映像表現などアートという側面と、日常を忘れさせてくれ、夢の世界へ誘ってくれるエンターテイメントの側面がありますので、双方をそろえて盛り上げたいと思っています。お客様と映画を楽しむ体験の共有、映画人同士の交流、そして未来の映画人の育成の機会です。今回、30回目の開催になりますが、実際に、映画祭から有力な映画監督が育ちましたし、世界でもトップクラスの映画祭に成長しました。ファンの皆さんに盛り上げていただき、ここまで続けられたのだと感謝しています。

今後、東京国際映画祭は、どのように進化していくとお考えでしょうか。

アジアの中で、映画文化が根付いている都市は東京です。アートがビジネスになるポテンシャルを持ち、アートとしての映画とエンターテイメントビジネスとしての映画が最もうまく融合できる可能性を持っている街が東京。それをもっと進化させて国内外のアーティストたちを引き寄せるような場になると思っています。東京がアジアを盛り上げ、欧米へも届くような吸引力を持つのではないでしょうか。ますます、世界の注目を浴びる映画祭になっていくだろうなという予感はとてもあります。

Kissポート財団と連携して、映画祭を盛り上げるイベントも開催されています。

そうなんです。港区内の各地区で上映会やトークショーを開催したり、映画祭の会場周辺のゴミ拾いをしたり、皆さんには盛り上げていただいています。
上映会は映画の多様性を確保するうえでも重要だと思っていますし、「みなとクリーンアップ」は、まさに日本のおもてなしの心。海外からのゲストに伝えると、とても驚かれ、賞賛の言葉をいただけるので、誇らしい気持ちになります。
映画祭は、さまざまな方に支えられて開催されます。幅広い分野の作品を気軽に楽しめる環境を整えていますので、ぜひ、ぶらりと遊びに来てください。

第30回東京国際映画祭を楽しむイベントを紹介しています。詳しくは「イベント情報」をご覧ください。

プロフィール

東京国際映画祭プログラミング・ディレクター 矢田部吉彦さん

1966年、フランス・パリ生まれ。幼少のころより映画に親しんでいたが、大学卒業後は映画の道ではなく大手銀行へ就職。在職中に留学・駐在でフランス・イギリスへ。その間、年間300本以上の映画を鑑賞し続け、帰国後、海外から日本に映画を紹介する仕事へ転職。2002年から東京国際映画祭に関わり、2004年から上映作品の選定を行う作品部の統括を担当。2007年よりコンペティションのディレクターに就任。

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