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HOME > 港区探訪 > 港区探訪:道シリーズ(1) 坂道を訪ねて
港区探訪
道シリーズ(1) - 坂道を訪ねて -
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港区探訪は今月号から「道シリーズ」と題して、港区のさまざまな“道”に関する情報をお届けします。第一回は港区の坂道。港区すべての坂道を紹介することはできませんが、今月開催される「ふれあいまつり」の会場となる4つの区民センターを結ぶルートにある、9つの坂道を紹介します。

 東京は関東平野の真ん中にあり、高い山もない地形でありながら、坂道がとても多い地域です。そのなかでも港区と文京区は特に坂道が多く、次に新宿区、千代田区と続きます。
 坂の名前には、歴史や由来がはっきりしているものが多いことも特徴で、「綱坂(つなざか)」「綱の手引き坂」のように伝説にまつわるもの、「潮見坂(しおみざか)」「富士見坂(ふじみざか)」などの景観にちなんだもの、「薬研坂(やげんざか)」「雁木坂(がんぎざか)」などの坂の形からつけられたもの、「氷川坂(ひかわざか)」「鳥居坂(とりいざか)」など坂のところにあった寺社や大名屋敷からつけられたものなどがあります。
それでは、赤坂コミュニティーぷらざから芝浦港南区民センターへのルートを辿ってみましょう。

MAP
「9つの坂道」MAP
赤坂コミュニティーぷらざから麻布区民センターへ
薬研坂 三分坂 檜坂 鳥居坂
薬研は、薬にするために、草木をグリグリすり潰す道具。石製のものや木製のものがある。

薬研坂(やげんざか)

 赤坂コミュニティーぷらざの西側から南へ抜けるのが薬研坂です。中央がくぼんでいる形が薬を砕く薬研に似ていることから名付けられました。青山通りへ通じているため交通量の多い坂道です。

三分坂(さんぷんざか)

 薬研坂を通り、TBSの裏手から下っているのが三分坂です。急勾配のため、昔は通る車賃を銀三分(さんぷん)(現在の百円あまり)割り増ししたためという由来があります。(かつて坂下に沼地があり、その渡し賃一分に対していったとの説もある)
 近くにある報土寺(ほうどじ)には、昔ながらの練り塀や江戸時代の名力士・雷電為右衛門(らいでんためえもん)のお墓があります。

檜坂(ひのきざか)

 三分坂を下り、赤坂通りを通って檜町公園へ。この公園に面しているのが檜坂です。江戸時代、檜の木が多いため檜屋敷と呼ばれた長門萩藩毛利邸(ながとはぎはん)(檜町公園)に添う坂であったことから名付けられました。
 現在の赤坂周辺は、防衛庁跡地をはじめとした開発がすすめられており、工事中のフェンスに囲まれた場所が多くあります。数年後には、今とは違った街並みを見せることでしょう。

鳥居坂(とりいざか)

 六本木通りから東京タワーを正面に見ながら外苑東通りを行きます。六本木五丁目交差点を右折し、しばらくすると麻布区民センターがあります。
 この麻布区民センター前を通り、麻布十番方面に下るのが鳥居坂です。坂名の由来は、江戸時代に坂の東側に大名鳥居家の屋敷があったからとも、また麻布氷川神社の二の鳥居があったからとも言われています。

麻布区民センターから高輪区民センターへ
暗闇坂 一本松坂 仙台坂

暗闇坂(くらやみざか)

 麻布十番商店街から元麻布へ向かう、急勾配で細い坂が暗闇坂です。昔は、暗くなるほど樹木が生い茂っていたことから名付けられました。現在でも両脇が高い壁で囲まれ、少しうっそうとした雰囲気が漂っています。

一本松坂(いっぽんまつざか)

 暗闇坂を上りきり、正面にある緩やかな坂が一本松坂です。坂上のマンション近くに“一本松”と呼ばれる松の木があり、源経基(みなもとのつねとも)が平将門(たいらのまさかど)討伐の折、この松の木に装束を掛けたなどの伝説が残っています。現在の松は当時のものではなく、植え継がれて五代目だそうです。また、この坂上は狸坂と大黒坂との分かれ道でもあります。

仙台坂(せんだいざか)

 一本松坂を通り、仙台坂上交差点から仙台坂下交差点までを結ぶ長い坂道が仙台坂です。坂の南部一帯が、仙台藩伊達家の下屋敷であったところから、こう呼ばれるようになりました。現在は、坂に面して大韓民国大使館もあり、警備の厳重な地域のようです。
 仙台坂下交差点から都道415号線を20分ほど歩くと高輪区民センターがあります。

高輪区民センターから芝浦港南区民センターへ
魚籃坂 伊皿子坂
魚籃は、釣り道具の"びく"のこと。

魚籃坂(ぎょらんざか)

 都道415号線を少し戻り、魚藍坂下交差点から泉岳寺方面へ向かう長い坂が魚藍坂です。坂の中腹に魚藍観音を安置したお寺があることから名付けられました。

伊皿子坂(いさらござか)

 魚藍坂を上ったあとの緩やかな下り坂が伊皿子坂です。明国人伊皿子(いんぺいす)が住んでいたと伝えられるほか、大仏(おさらぎ)のなまりとも、いいさらふ〔意味不明〕の変化ともいう説があります。

 都会にありながらも坂道の多い港区。みなさんが普段何気なく通っている坂道にもちゃんと歴史や由来があります。開発がすすむなかで、これからも変わらない坂道の姿に想いを馳せてみるのもよいものです。

港区の坂道についてのより詳しい情報は、港区産業観光ネットワーク「MINATO あらかると」http://www.minato-ala.net/sightseeing/sanpo/index.html)をご覧ください。

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