サイトマップKissポート財団について港区コミュニティ情報誌「Kissポート」について品質・環境への取り組み
港区コミュニティ情報ネットKissポート ここは港区のポータルサイト。最新の耳より情報がいっぱいです!
Kissポートからのお知らせ 今月のおススメ! イベント情報・チケット情報 サークル情報 施設案内
港区探訪 ふれあいコラム 連載コラム 地域人 Kissポートギャラリー
文字サイズ大きくふつう小さく
HOME > 港区探訪 > レトロ・ニッポンに会える場所 港区近代建築めぐり 第5回 オランダ王国大使公邸
港区探訪

レトロ・ニッポンに会える場所 港区近代建築めぐり

レトロ・ニッポンに会える場所 港区近代建築めぐり
バックナンバー

第5回 オランダ王国大使公邸

第5回 オランダ王国大使公邸

明治から昭和初期の戦前に建てられた「近代建築」をめぐるシリーズ。
日本の伝統的な工法や意匠、それを支える職人の技術と、西洋の建築様式・意匠・技術が融合していった時代の、魅力あふれる建物たちを訪ねます。

西洋で最も古くから友好関係を築いたオランダ王国大使館の歴史

オランダ王国大使公邸写真
【建物DATA】
オランダ王国大使公邸
竣工:1928年(昭和3年) 
設計:ジェームズ・マクドナルド・ガーディナー、上林 敬吉
施工:清水組 
構造:鉄筋コンクリート造2階建、銅板葺

東京タワーのお膝元、芝公園3丁目にある「オランダ王国大使公邸」は、大きな鉄の門と豊かな緑に囲まれた美しい近代建築。すぐ裏手にはオランダ王国大使館のオフィス棟もあります。

日本が鎖国していた400年以上前から、西洋で唯一国交のあったオランダ。オランダを通じて伝えられた西洋の学問などは蘭学と呼ばれ、当時の日本で盛んになりました。
幕末に欧米諸国との交流が始まると、江戸に各国の公使館(現在の大使館)を設置することになりましたが、折しも攘夷論が高まっていた時代。大名屋敷が多く比較的安全だった港区近隣の寺院が各国代表を受け入れることになり、オランダは港区芝の西応寺や長応寺(のちに北海道に移転)などを利用しました。

オランダ王国大使館が現在の場所に移転したのは1883年(明治16年)。当時、丘の上に建てられた建物は和蘭公使館と呼ばれ、都内の街並みが見渡せたそうです。
その時の建物は木造だったため、1923年(大正12年)の関東大震災後の火災で焼失してしまいます。その後、同じ場所に再建されたのが現在のオランダ王国大使公邸です。

住む人に合わせて形を変えていく洗練された堅牢な洋館

オランダ王国大使公邸写真

設計を担当したのは、当時、日本における西洋建築の第一人者だったアメリカ人、J・M・ガーディナー氏。
竣工前にガーディナー氏は他界し、彼の遺作となってしまいましたが、ガーディナー建築事務所の上林敬吉氏がその後の設計を引き継ぎ、1928年(昭和3年)に完成しました。

オランダ王国の国章が際立つ白と緑を基調としたデザインは、左右対称の規則性のある新古典主義建築といわれています。
ただ、当時のオランダで流行していた意匠というわけではなく、いわゆるコロニアルスタイルで、当時、オランダの植民地(=コロニアル)だったインドネシアに建てられていた公邸や大使館に似せているのだそうです。

当時は大使館でしたが、現在は1階がレセプションルーム、2階が大使の邸宅として使用されています。
玄関を入って右手には、大使館時代に執務室だったという大使の書斎、左手には小サロンとピアノ室、正面にはクリスタルのシャンデリアが輝くダイニングルームと大サロンがあります。
各部屋のシャンデリアや階段のステンドグラスなどは建設時にオランダから輸入したもので、今も色あせずに美しさを保っています。

注目したいのがメインルームのドアの色。エントランス側と室内側は異なる色になっています。元は同色でしたが、室内を明るく見せるため、前大使アルフォンス・ハーメル氏が室内側のドアと壁を白く塗り替えました。
文化財と同等の価値のある建物ですが、時代に合わせて暮らしやすさを考慮し、常に変化し続ける珍しい建造物なのです。

屋根は戦時中の飛び火も防いだ銅板製。ちなみに、昨年の東日本大震災後に建物全体の耐震性調査をしたところ、問題なしと太鼓判を押されたほど頑丈に造られているそうです。

大使公邸の庭園が観覧できる春の特別一般公開、開催決定!

普段は大使公邸の敷地内に入ることはできませんが、4月13日(金)と14日(土)10時~16時の期日限定で大使公邸の庭園が一般公開されます。
庭園と歩道に沿って植えられた1万1000株のチューリップが見頃を迎えるとともに、牡丹やバラなどの季節の花が美しく庭園を彩ります。
窓ガラス越しに公邸内を見学することもできますので、ぜひ、この機会に足を運んでみてください。

91年前にタイムスリップ
オランダ王国大使公邸写真

写真は関東大震災後の火災で焼失する前、1921年頃のオランダ王国大使公邸(当時は和蘭公使館)。
全体的な印象は現在の建物に近いもので、窓が多くすっきりとしたデザインにまとめられた美しい洋館でした。
1897年頃の港区芝栄町(現在の芝公園)の古地図にも、「和蘭國公使館」と記載されています。


見どころをチェック

オランダ王国大使公邸 みどころ写真

写真左:玄関にはオランダの現代美術家の作品があります。
写真右:ブラウンと白に塗り分けられたドア。

オランダ王国大使公邸 みどころ写真

大サロンの奥にあり庭園に面した小部屋の壁には浮世絵が飾られています。

オランダ王国大使公邸 みどころ写真

オフィス棟ができる前は執務室として使われていた部屋。重厚でモダンな雰囲気。


オランダ王国大使公邸 みどころ写真

過去の一般公開日の様子。
今年も色とりどりのチューリップが出迎えてくれるでしょう。

オランダ王国大使公邸 みどころ写真

玄関上部(上)と階段にあるステンドグラス(右上)は国章がモチーフ。庭にある美術品(右下)。

和朗フラット四号館 みどころ写真

◆オランダ王国大使公邸

オランダ王国大使公邸地図

港区芝公園3-6-3
東京メトロ 神谷町駅より徒歩5分
HP:http://japan-jp.nlembassy.org/

オランダ王国大使公邸近くの芝給水所公園運動場では、毎年「オランダ大使杯 港区中学生サッカー大会」が開催されています。
今年は8/26(日)、9/2(日)、9/9(日)に開催予定です。

取材協力:オランダ王国大使館 報道・文化部 Bas Valckx氏  
参考文献:「商館から大使館へ~オランダの外交官達~」オランダ大使館文化・広報部
▲このページのトップへ

個人情報保護について [PDF]

Kissポート財団
(公益財団法人 港区スポーツふれあい文化健康財団)
港区赤坂4-18-13赤坂コミュニティーぷらざ
電話:03-5770-6837/Fax:03-5770-6884
お問い合わせ:fureai-info@kissport.or.jp
Kissポート財団について
ISO9001/ISO14001 プライバシーマーク
このホームページはKissポート財団の公式ホームページです。このホームページのすべての権利は当財団に帰属します。
当財団の許可なく複製、転載は出来ません。