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2005 世界障害者バドミントン選手権大会 台湾大会 女子シングルス金・ダブルス銅メダリスト 高橋 亜紀 選手
バドミントンは人生のモチベーション!

 事故で片足が不自由になった高橋 亜紀さんは、その後障害者スポーツと出会います。そして2005年、水泳では100Mバタフライ世界ランキング6位になり、バドミントンの世界選手権ではシングルスで金、ダブルスで銅メダルを獲得しました。今月はそんな高橋さんに、障害者スポーツについてお話を伺ってみました。

再びラケットを手にした理由

 「私はかつて、PTAのレクリエーションでバドミントンをしていましたが、40歳のときに足が不自由になり、『もうバドミントンはできない』と思って、道具を全て捨ててしまいました。ところが、リハビリを兼ねてスポーツセンターで水泳をしているときに、東京都障害者バドミントン連盟の人たちと知り合い、『バドミントンで世界を目指そう!』と勧められたのが、もう一度バドミントンを始めるきっかけでした」と高橋さんは言います。練習の末、2004年の「第14回日本障害者バドミントン選手権大会」で優勝します。この時、高橋さんの目に「世界」が見えてきたそうです。

競技用の杖との決別

 その頃の高橋さんは、競技用の杖をついて試合をしていたそうですが、世界大会で杖は禁止であることが判明します。そのため、杖なしでするバドミントンの練習をスタートしたのです。「はじめは自転車の補助輪を外す時のように、怖くてできませんでした。でも勝ちたい一心でようやく克服しました」という高橋さんは、2005年の「世界障害者バドミントン選手権大会」でシングルスでは金メダルを、ダブルスでは銅メダルを獲得したのです。

輝ける場所はあります!

 「実は私、はじめは障害のある足が受け入れられず、人前で歩くのも嫌でした。でも、水泳やバドミントンの障害者大会に出てみたら、全然恥ずかしくない! 障害者スポーツと出会うことで自分の居場所が見つかったのです。本当は水泳とバドミントンを両立させ、『パラリンピック界の橋本聖子さん』を目指したかったのですが、水泳は年齢的に限界があるので、今はバドミントンで世界に挑戦し続けたいです。そうすることがバドミントンへの、さらには私の人生へのモチベーションになるから。そして、不幸にして障害者になった人たちに『落ち込まないで! いろいろなことで輝ける場所があるのよ!』ということを伝えてゆきたいですね」と高橋さんは今後の抱負を語りました。

私たちの明日のために

 現在高橋さんには二つの目標があります。ひとつは今年開催されるフェスピック大会(※)でのメダル獲得、もうひとつがバドミントンを通しての健常者との幅広い交流だそうです。「バドミントンに限らず多くの健常者は、障害者がどうしてほしいのか、きっと分からないと思うのです。だから大会などでの交流で、その辺の意思の交換をしたい。2007年2月に港区スポーツセンターで『関東障害者バドミントン選手権大会』を開催できれば喜ばしいことです。他の地域でももっと多くの健常者との交流の場を増やしてゆきたいですね」と高橋さんは結びました。

※極東・南太平洋障害者競技大会。約4年に1回のペースで、パラリンピックの中間年に開催。今年はマレーシアのクアラルンプールにて行われる。

高橋 亜紀 選手 写真
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