ここから本文です。

連載コラム

ラグビーワールドカップ日本大会を100倍楽しむコラム

【第4回】ラグビー発祥の地、港区のスポーツ振興とまちづくり

2019年のラグビーワールドカップ(RWC)日本開催に向けて、RWCの魅力やラグビー観戦の楽しみ方を紹介する5回連載コラムの第4回です。

港区はラグビー発祥の地

ラグビーが日本に伝来したのは、1899年の秋。この年、慶應義塾大学(港区三田)に赴任したイギリス人英語教師のE・B・クラーク氏が、ケンブリッジ大学の同期で実業家の田中銀之助氏をコーチに迎え、学生に伝えたのが最初とされている。楕円のボールを初めて手にした学生たちは、次第にラグビーの魅力に取りつかれ、その活動は本格的な体育会の部活へ発展した。その後、1910年に京都の第三高等学校(京都大学の前身の一つ)、翌年に同志社大学にラグビー部が誕生すると、ラグビー熱は全国へ波及。1920年代には、1500近くのクラブが創設され、選手登録6万人超となり、港区発祥のラグビーは一気に全国区のスポーツとなった。

ラグビーを通じたまちづくり

港区は、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)と2009年に基本協定を締結し、「港区スポーツまちづくりプロジェクト」を立ち上げた。

このプロジェクトは、ラグビーの普及ならびに地域スポーツの振興とコミュニティの活性化、地域社会の発展を目指すものだ。具体的な活動としては、子どもから大人まで楽しめる「港区タグラグビー教室」や「港区タグラグビーフェスティバル」、区民をジャパンラグビー・トップリーグの試合に招待して試合前のロッカールームやグラウンドを体験してもらう「港区DAY」、ラグビー教室や国際試合への区民招待等のイベントを開催している。

さらに、2013年4月には「港区ラグビーフットボール協会」が発足。JRFUが掲げる「地域に根ざした取組み」の一翼を担い、RWC2019開催に向けて、地元企業や地域の商店街、地元団体等と連携し、国際性豊かな地域社会の活動拠点づくりと、次代を担う健全な子どもたちの育成に取り組んでいる。

こうした一連の活動は港区民や港区在勤者であれば、気軽に参加できる。開催概要や応募要項は、キスポート誌や港区ホームページに掲載されていますので、ご覧ください。

写真

2014年に開催された「港区DAY」の模様

第5回は、RWC2019の盛り上げ方を紹介します。