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キスポート財団設立30周年記念インタビュー ♯3 ー 支える・つなぐ・ひらくー

その他
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2026/08/05 ~ 2040/07/05

更新日:2026/11/02

世代を超えて集う、地域コミュニティの拠点

---台場区民センターはお台場のまちとともに30年歩んできました。この施設は地域の中でどのような役割を担ってきたと感じていますか。

白石さん(台場区民センター 副施設長)
台場区民センターは、一昔前だと公民館とか町内会の集会所に近い役割みたいな、そういう使われ方が多いような気がします。利用も地域住民の方の利用が中心ですね。
今日もレインボー友の会というご高齢方々の団体さんが踊りや歌の稽古で利用されたり、夜はキッズダンスのサークルで子どもたちが練習していたりと、地域の皆さんが世代を超えて利用されています。

中野さん(台場区民センター 職員)
立地的にも、橋を渡らないと来られない地域なので、自然と住んでいる人が中心になります。良い意味で地域一体になっているセンターですね。

---地域から信頼される施設であり続けるために、日頃から心がけていることを教えてください。

白石さん
やはり丁寧な接客と挨拶ですね。
特別なことではありませんが、利用者の方に気持ちよく使っていただけるよう、声かけや挨拶を大切にしています。地域の拠点だからこそ、初めて来る方でも利用しやすい雰囲気づくりを心がけています。

中野さん
台場は比較的コミュニティがコンパクトなので、顔が見える、フレンドリーな関係を築きたいと思っています。特に用がなくても、立ち寄ってくれたりっていう効果があると思うので心がけています。

白石さん
今は目的があっていらっしゃる方がほぼ9割方ですが、1度ここを使うと、利用価値をわかっていただけるので、立ち寄って下さる方はいますね。最近は給水スポットやクーリングシェルターとしても利用されています。あと観光でお台場を訪れた方が、ふらっと立ち寄って休憩していくこともありますね。

イベントをきっかけに広がる新たな出会い

---この30年を振り返って、台場区民センターはどのようなつながりを生み出してきたと思いますか。

中野さん
普段は利用者の皆さんが自分たちのサークルなどでそれぞれの活動を行う場です。「つながり」が生まれるのは自主事業やイベントの場面ですね。

例えば「0才からのファミリーコンサート」には毎回100人前後の親子が参加されます。来てくださった方へ「おはなし会」などをご案内することで、新しいお子様連れのイベントを知っていただいたり足を運んでいただくきっかけになる事があります。職員の間でも「この親子さん、最近よく来てくれているね」と話すことがあり、継続して足を運んでくださる方が少しずつ増えています。区民センターが地域とのつながりの入り口となり、親子同士の交流や地域活動との接点づくりにつながっています。

白石さん
「おはなし会」は毎月の開催ですが、年に1回試験的なイベントも実施しています。担当者が同じ建物内の保育園や近隣の認可保育園などに積極的に声掛けを行い、子どもたちや保護者の参加を促しています。

先日「七夕お話し会」をホールで開催したんですが60人を超える多くの子どもたちが来場し、楽しい時間を過ごしていただきました。

イベントも、保育園や地域の施設と連携しながら、子どもたちが楽しめる機会を提供できるように工夫しています。

地域みんなでつくる「お台場夏祭り」

---地域イベントを通じて生まれた印象的なつながりはありますか。

白石さん
やはり一番大きいのは、「お台場夏祭り」ですね。

このお祭りは台場区民センター単独ではなく、地域の実行委員会と一緒につくり上げています。「お台場夏祭り」は実行委員会形式で運営しているので、新年度が始まるとすぐに準備がスタートします。5月頃に第一回の実行委員会を開催し、その後は月1~2回程度の会議を重ねながら祭りの内容を固めていきます。

出店やステージ出演者の募集は6~7月頃に行います。ステージではダンスや空手、フラダンスなど、さまざまな団体に出演していただいています。今年は暑さ対策のため、例年8月開催だったのを、9月下旬へ変更しました。

---企業への協賛依頼も区民センターが担っているそうですね。

白石さん
実行委員の皆さんと一緒に地域企業を訪問しています。「お台場夏祭り」は地元企業の協力なくしては成り立ちません。協賛金や協賛品の提供をお願いしながら、一緒に「お台場夏祭り」を支えていただいています。

中野さん
私は企業訪問用の資料作成や協賛金・寄付金の受付、集計などを担当しています。施設長が企業を回る際に使う資料を作成し、その後に集まってくる協賛や寄付の管理を行っています。

---企業側の反応はいかがですか。

中野さん
とても良いですよ。「今年もよろしくお願いします」と快く協力してくださる企業が多いです。地域を盛り上げたいという思いを共有していただいていると感じます。

企業の関わり方は大きく二つあります。一つはブース出店、もう一つは協賛です。例えば商品販売のブースを出してくださっている企業や、地域に拠点を持つプロバスケットボールチームも参加し、子ども向けのバスケット体験コーナーなどを開いてくださっています。

---地域への還元意識が強いのですね。

白石さん
そうですね。地域全体で祭りを支えようという気運があります。

区民センターとの直接的な関わりがない方も、「お台場夏祭り」にはたくさん参加されています。昨年は2日間で延べ約6,000人が来場したと報告されています。正確な人数ではありませんが、地域を代表する大きなイベントになっています。

---まさに地域の一大イベントですね。

白石さん
財団の歴史とともに続いてきたお祭りで、今年は財団と同じ30周年を迎えます。この地域に住む方々にとって、とても親しみのあるお祭りになっていると思います。

---地域の皆さんはどんな思いで「お台場夏祭り」を待っているのでしょうか。

中野さん
やはり「年に一度の楽しみ」という存在ではないでしょうか。毎年恒例のイベントとして定着しています。

白石さん
初日は前夜祭として夕方からスタートし、翌日は昼から夜まで開催します。2日間にわたって多くの方に楽しんでいただいています。

次世代へつなぐ「お台場夏祭り」の担い手づくり

---お台場は転入・転出も多い地域ですが、コミュニティを育てていくうえで感じる課題はありますか。

中野さん
イベントや祭りに参加してくださる方が固定化していっているというのは感じますね。若年層をどう取り込んでいくかが課題だと思います。お互いにメリットのある形で若い世代の参加を促していければと考えています。

ただ「お台場夏祭り」について言えば、実行委員会に若い人が全くいないわけではないんですよ。特にステージ運営や音楽関係のスタッフには、高校生など若い世代が関わっていて、積極的に参加してくれる方もいます。まずはそうした人たちをきっかけに、友達を誘ってもらうなどして、少しずつ参加の輪を広げていけたらいいのではないかと思っています。

白石さん
台場区民センターの認知度も十分ではないと思います。

「存在は知っていても何をやっているのかは知らない」という方が意外と多いんです。さまざまな主催事業を行っていますが、「そんなイベントがあったんですね」と言われることも少なくありません。施設の存在や活動を、もっと知っていただく取り組みをしていきたいですね。

地域資源を生かし、外へひらく

---これから区民センターを、発展させるために取り組みたいことはありますか。

戸田さん(台場区民センター 職員)
台場区民センターは、今はどちらかというと利用者の来館を待つ施設です。

もちろんそれも大切な役割ですが、これからは外に出ていくことも必要なのではないかと思っています。例えば、お台場には海や公園、企業など魅力的な地域資源がたくさんあります。そうした資源を活用しながら、新しい事業や地域との接点を生み出していけたら面白いですよね。

---これからのお台場に対して、区民センターはどのような役割を果たしていきたいですか。

戸田さん
地域になくてはならない存在であること。地域の皆さんから「あってよかった」と思われる施設であり続けることです。

利用者の皆さんが集いやすく、利用しやすく、交流できる場であり続けることが、区民センターの一番大切な役割だと思います。

白石さん
地域コミュニティを支えるという継承していく部分と、新しい人との出会いを生だみ出し発展していく場所でありたいですね。

画像左より、中野さん、白石さん、戸田さん

「つなぐ」が生み出す地域の循環

---最後に、「ささえる」「つなぐ」「ひらく」の中で今の台場区民センターにとって最も大切な言葉を選ぶとしたら、どれでしょうか。

白石さん
私は「つなぐ」だと思います。

区民センターは地域住民と地域住民をつなぎ、子どもと高齢者をつなぎ、地域と企業をつなぎ、イベントと参加者をつないできました。

先ほど「お台場夏祭り」の次世代の担い手についてお話ししましたが、今年、祭りで初めての試みとして、お台場学園の卒業生を対象にした出店枠を設けたんですよ。子どもの頃に「お台場夏祭り」を楽しんでいた世代が、今度は担い手として参加してくれる。そんな循環を期待しています。

台場区民センター

住所: 〒135-0091 港区台場1-5-1 台場コミュニティーぷらざ内
電話番号:03-5500-2355 FAX:03-5500-2367
ゆりかもめ:お台場海浜公園駅下車
徒歩3分
りんかい線:東京テレポート駅下車
徒歩7分
開館時間:午前9時から午後9時30分
休業日:年末年始(12月29日から1月3日)、その他臨時休館をする場合があります。

【施設紹介】
港区立台場区民センターは、お台場エリアにある地域交流の拠点施設です。
港区民の自主的な活動や文化・芸術・スポーツ活動を支援し、世代を超えた交流の場として親しまれています。

🟧特長・魅力
🔸最大250名収容の区民ホール
施設内には定員250名の区民ホールがあり、音楽発表会、ダンス、公演、講演会、研修会など幅広い用途に対応しています。地域イベントや文化活動の会場として利用されることが多く、台場地域の文化発信拠点となっています。

🔸地域活動を支えるサークル室
登録団体向けのサークル室が設置されており、ロッカーや印刷機などを利用しながら、地域活動やボランティア活動の拠点として活用されています。

🔸お台場夏祭り

お台場夏まつりは、地域住民や企業が力を合わせてつくり上げる、お台場を代表する夏の恒例イベントです。盆踊りやステージパフォーマンス、屋台などを楽しむことができます。

【祝30周年お台場祭り2026】
前夜祭:2026年9月25日(金)
17:00~21:00
本祭り:2026年9月26日(土)
13:00~21:00
場所:お台場レインボー公園
東京都港区台場1-3-1

🔸0才からのファミリーコンサートinお台場

赤ちゃんから大人まで一緒に楽しめる人気の親子向けコンサートです。小さな子どもでも本格的な生演奏を身近に体験できるのが特徴で、今年度は東京藝術大学の学生による演奏が行われています。

🔸おはなし会

未就学児とその保護者を対象にした読み聞かせイベントです。絵本や紙芝居の読み聞かせに加え、手遊びやうた遊びも行われ、小さなお子さんが楽しく言葉や本に親しめる内容となっています。
毎月、第1火曜日に台場区民センター和室で開催しています。

🔸ベビーマッサージ&親子ヨガ

ベビーマッサージで親子のスキンシップを深めながら、親子ヨガの要素も取り入れたプログラムです。育児がもっと楽しくなる時間をお届けできるよう、講師と相談を重ねながら内容を工夫しています。



「台場区民センター」公式SNS

【Instagram】https://www.instagram.com/minatoartscenter/
【X】https://x.com/minatoarts_mm

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