ここから本文です。

港区探訪

「ちぃばす」で港区“季節”探訪

「ちぃばす」で巡る港区の夏

今月の「港区探訪」は、季節ごとの特別編。
かわいい車体でおなじみのコミュニティバス「ちぃばす」に乗って、四季を感じに出かけませんか?

風薫る、東麻布エリア
にぎわう夏のイベントを満喫しよう

今回は、港区の中心部を走る「麻布東ルート」で、夏を感じる街並みを探訪。
ちぃばすの運転手・戸田 哲さんにお話をうかがいました。

都心の緑を楽しめる麻布東ルート
車窓から夏を見つけてみては

東京タワーに増上寺、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンと、港区には見どころがたくさん。そんな港区の中心部で運行しているちぃばすの「麻布東ルート」は、7路線・8ルートの中でも唯一、東京タワーのまわりを一周するルート。港区役所から麻布方面へ抜け、鳥居坂を下って六本木ヒルズへ。窓からは、芝公園やけやき坂の緑豊かな景色を楽しめます。戸田さんも、「初夏を過ぎると、窓から爽やかな風が入ってきます。この時季は街の木々が新緑から青々とした緑に変わっていくのが見えて、季節の移り変わりを感じますね」と、車窓の風景から夏の訪れを実感しているそう。

写真

「浴衣姿の方や、楽しそうに出かける親子連れ、カップルのお客様が増えてくると、夏らしさを感じて心が弾みます」。乗客の様子に夏らしさを感じるなんて、バスの運転手さんならでは。ところで、ちぃばすを利用されるのはどういった方が多いのでしょうか?

「昔からこのエリアに住む方が多いですね。お買いものやお出かけ等にご利用いただいています。4月には「芝ルート」に新たなバス停(「プラザ神明」)ができたのですが、『便利になったね』と声をかけていただきました」。まさに区民の足として、ちぃばすは活躍しているんですね。

写真

夏ならではのイベントが目白押し
ちぃばすに乗って遊びに行こう

夏になると、全国各地でお祭りが催されます。ここ港区でもさまざまなイベントが開かれますが、麻布東ルートの運行エリアには、どのようなものがあるのでしょうか。

「麻布十番商店街のお祭りは有名で、ドライバーの間でも『そろそろだね』としばしば話題にのぼります。お祭りが近づくと街に提灯が飾られて、なんだかワクワクしますね。みなさんが楽しんでいるのを見て、私たちも楽しんでいるんですよ」。穏やかな笑顔で語ってくれた戸田さん。最後に、ちぃばすの魅力を聞いてみました。 「区内に7路線・8ルートが運行していて、それぞれに特色があるので毎日乗っていても飽きません。お休みの日のお出かけ等に利用して、みなさんならではのちぃばすの楽しみ方をぜひ見つけてみてください」。

「ちぃばす」運行エリアマップ

「ちぃばす」麻布東ルート

港区役所を起点に、芝公園~麻布~六本木エリアを巡回します。

●運賃
1乗車100円(小学生以上一律)
●共通一日乗車券
500円(土・日・祝、8/13~15、12/29~1/3限定)

よりみちコラム
今も昔も、憧れの鳥居坂

麻布十番のシンガポール大使館から、六本木5丁目方面へ上る「鳥居坂」。名前の由来は江戸期にこの地に屋敷を構えた大名・鳥居家だとも、麻布地区の鎮守・氷川神社の鳥居があったからだとも言われています。明治から大正にかけては、華族の三条家や初代外務大臣を務めた井上馨等の豪奢な邸宅が並ぶ地域として知られていました。武家屋敷風の石垣が当時のまま残るこのエリアは、今では高級住宅地。どことなく上品な雰囲気を醸しだす鳥居坂辺りは、江戸の昔も平成の世も、庶民の憧れの街です。
【「鳥居坂下」バス停下車】

写真

運転手のとっておき!

おすすめのポイントは、東京タワーを正面に見ながら下るけやき坂。特に夕方は東京タワーがライトアップされていてきれいですよ。見る角度によって表情が違いますが、私はここから見る姿がいちばん好きです。

写真

インフォメーション

東京タワー
ランドマークライト・夏バージョン

七夕の夜から3ヶ月、白を基調にした爽やかな配色に衣替え。

7/7(月)~9/30(火)(予定)
港区芝公園4-2-8
TEL 03-3433-5111

写真

増上寺
地蔵尊盆踊り

境内のお地蔵様を供養する増上寺夏の風物詩。
お楽しみ抽選会も開催。

7/25(金)、26(土)
港区芝公園4-7-35
TEL 03-3432-1431

写真

麻布十番商店街
麻布十番 納涼まつり

8/23(土)、24(日)
港区麻布十番2-3-10 麻布十番会館
(麻布十番商店街振興組合)
TEL 03-3451-5812

写真

はみだし情報

ちぃばすの車体デザインは、路線沿線の小・中学校にお願いしたデザイン案を基に生まれました。現在も4種類のデザインのちぃばすが活躍中です。

取材協力:株式会社フジエクスプレス