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港区探訪

これであなたも名カメラマン!フォトジェニック港区

第3回 広がる空と海。遠近感を表現しよう 竹芝客船ターミナル

都会的なビル街、四季を感じる自然、表情豊かな海。
港区には写真におさめたくなる“フォトジェニック”なスポットがたくさん。
あなたもカメラ片手に港区探訪!

年間100万人が利用する海の玄関口
シーサイドビューを堪能

ゆりかもめ「竹芝」駅直結の竹芝客船ターミナル。伊豆・小笠原諸島と本土を結ぶ定期連絡船の乗り場として、また、この時期多くの人でにぎわう東京湾クルーズや納涼船の発着港として、年間約100万人が利用しています。今年、就航25周年を迎えるレストラン船「ヴァンテアン」も、この竹芝から出航。約2時間のクルージングで、東京港を巡ります。

ターミナルのあるエリアにはオフィスビルやホテル、レストラン等の商業施設が集まり、景色を眺めながら散策や食事ができるスポットとしても人気です。特に、全長450mのボードウォークからは、レインボーブリッジ、お台場、有明、勝どきと東京湾を一望でき、昼間は爽やかな湾岸風景を、夜はロマンチックな夜景を楽しむことができます。東京の海の玄関口であると同時に、港区有数のシーサイドビューポイントといえるでしょう。

空、海、船のコントラストを写真で表現
シャッターチャンスを逃さずに

海に面したボードウォークでは、海の青、空の青、雲の白、レインボーブリッジの白、そして風を切って進む船舶のカラフルな色彩を写真におさめることができます。浅草とお台場を結ぶ水上バスのデザインにはそれぞれテーマがあり、個性的なフォルムやカラーリングの船体も注目したいポイントです。また、伊豆諸島行きのジェットフォイルは、青い海に映えるビビッドな色合いの船体で、遠くからでもよく目立ちます。颯爽と海上を行く姿に運よく出会えたら、ぜひシャッターを切りましょう。

爽やかに映える、港区の夏の港のコントラスト

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晴れていれば、勝どきの倉庫街から川沿いのビル街を見渡すことができます。

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半円形の中央広場を囲む、ヨーロッパの回廊を思わせる曲線美も撮りどころです。

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東側にのぞむのは、国内外の豪華客船や南極観測船しらせも接岸する晴海客船ターミナル。

カラフルな船体に注目!伊豆諸島への連絡船

竹芝客船ターミナルを発着する連絡船の中でも特に注目したいのが、4隻の高速ジェット船「セブンアイランド」。海水から揚力(浮き上がる力)を受け、船体を海面から離して進む「ジェットフォイル」です。時速約80㎞で、東京と伊豆諸島を結びます。 さらに今年6月には、新たな大型客船「橘丸」が就航。主に東京?三宅島?八丈島を航行します。エコやバリアフリーに配慮した設計で快適な乗り心地を実現し、船の旅がますます便利になりました。

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【高速ジェット船「セブンアイランド」】
どれも鮮やかなカラーリング。ハイスピードと高い安定性を誇ります。

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【大型客船「橘丸」】
かつて活躍した先代「橘丸」に合わせ、イエローオーカーというカラーを採用。

ワンポイントテクニック!
海や空の広さを表現

被写体選びは遠近感を意識して

開放感のある風景を撮る時、見えたままの位置でカメラを構えると、「なんだかイマイチ…」という仕上がりに。これは、写した範囲が広すぎて、遠近感が感じられないことが原因。特に海や空の写真だと、画面全体が青くのっぺりとしてしまいがちです。表紙の写真では、レインボーブリッジやお台場の風景を背景に、東京湾を航行する水上バスを手前にとらえました。こうした被写体が海の広さを強調するための対比物となり、印象がグッと変わります。タイミングが合えば、チャレンジしてみましょう。

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アクセス

竹芝客船ターミナル

竹芝客船ターミナル 地図

港区海岸1-16-3
ゆりかもめ 竹芝駅直結
JR 浜松町駅より徒歩約8分
都営地下鉄 大門駅より徒歩約11分

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※撮影には申請が必要な場合があります。桟橋内での撮影はできません。詳しくは竹芝客船ターミナル管理事務所 TEL : 03-3432-8081まで

はみだし情報

海や空等風景の広がりを表現したいとき、一般的に横向きの写真を撮りがちですが、視点を変えて縦向きに撮ってみましょう。空の高さや奥行きの感じられる写真を撮ることができます。

取材協力:東京港埠頭株式会社、東海汽船株式会社