ふれあいコラム

みんなで夢中になれる歌や踊りがいっぱい。
僕と一緒に、音楽の森へ探検に出かけよう！

8月14日に、0歳からのふれあい親子コンサート「こどもオペラヘンゼルとグレーテル」 が開催されます。ヘンゼル役を演じる宮原健一郎さんに、イベントの見どころや、子ども向けの音楽活動にかける思いをうかがいました。

—

「こどもオペラ」とはどのようなものですか？

クラシック音楽を中心に、キッズソングや手遊び歌、セリフも織り交ぜながら、ストーリー仕立てでお届けするコンサートです。子どもたちに体を動かしてもらったり、クイズに答えてもらったりする場面もあり、客席と舞台が一体となって楽しめる演出がたっぷりですよ！
こどもオペラはこれまでに400回以上、全国各地で上演されてきました。こどもオペラを入口として、子どもたちが音楽にもっと興味を持ってくれたら……という思いを込めて活動を続けています。

—

宮原さんが音楽活動やこどもオペラに関わることになったいきさつは？

小学３年生のときにファミリーミュージカルを観劇して、一瞬でその世界のとりこになりました。その日から、ミュージカル俳優になるという夢に向かって一直線。東京藝術大学の声楽科に入学し、在学中から劇団四季の研究所に通ってミュージカルの基礎を学んだり、コンサートで歌ったりしていました。ある日、「子ども向けのコンサートで歌ってほしい」という依頼が舞い込みました。それまでは大人を対象としたミュージカルのことしか考えたことがなかったのですが、いざキッズソングを歌ってみると「子どもの歌って楽しい！」と思って。そこで、あちこちの子育て支援施設や保育園に「歌のおにいさんをやらせてください」と自分から声をかけ、ボランティアで歌わせてもらいました。そのうちにだんだん、子ども向けステージに立つ機会が増えていったんです。初めてこどもオペラの話をいただいたのは今から７年前、25歳の頃だったと思います。
今回、こどもオペラをKissポート財団と一緒に開催することになったきっかけは、昨年行われた「ふれあいアート」でした。ふれあいアートは、Kissポート財団が港区内の幼稚園や保育園にさまざまなアーティストを派遣し、子どもたちに文化芸術に親しんでもらう体験プログラムです。僕もアーティストの一人として保育園に行ったのですが、それがきっかけでこどもオペラ開催へつながっていきました。

—

子ども向けの舞台やコンサートに出演を続ける理由ややりがいは、どんなところにありますか？

たとえばこどもオペラのクライマックスの場面では、子どもたちがワーッと声を出してくれます。それが僕にとって大きな力になるんです。今はコロナ禍のため、客席の子どもたちに声を出してもらうことはできませんが、その代わりに手拍子やダンスをしてもらいます。子どもたちが客席から立ち上がり、それぞれがめいっぱいに音楽を楽しんでいる姿を見ると、この仕事をやっていてよかったなと感じます。
大人向けのコンサートではお客様に歌や音楽を聞いていただくことがメインになりますが、子ども向けのコンサートでは、子どもたちにいかに参加してもらい、どれだけ全身で楽しんでもらえるかがカギになると僕は考えています。

—

今回の「ヘンゼルとグレーテル」の見どころを教えてください。

有名なグリム童話をベースにした物語です。ヘンゼルとグレーテルという兄妹が森に出かけ、いろいろな楽器を演奏する音楽家と交流したり、手遊びしたりしながら探検します。
もちろん、お菓子の家と魔女も登場しますよ。いちばんの見どころは、子どもたちの力を借りて難局を乗り越えるクライマックスシーンです！ピアノ、ホルン、ヴァイオリン、クラリネットによる生演奏もぜひ楽しんでほしいですね。

—

上演前にはダンスのワークショップがあるそうですね。

劇中、音楽に合わせて客席の子どもたちにダンスをしてもらうシーンがあります。そのダンスをしてもらうシーンがあります。そのダンスの練習を開15分前から行いますので、来られる方はぜひワークショップからお越しください！小さなお子さんでも一緒に楽しめる振付ですよ。
こどもオペラには、家に帰ったあとも口ずさめる歌や踊りがいっぱい。僕と一緒に楽しい１時間を過ごしましょう。会場でお待ちしています！