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バリトン歌手
黒田 祐貴さん
(くろだ ゆうき)
10月20日(火)にサントリーホールで開催される「フレッシュ名曲コンサート 第35回キスポートクラシックコンサート」にソリストとして出演する黒田祐貴さん。本公演の聴きどころや、音楽への向き合い方について伺いました。
実は、今回のコンサートのお話をいただき、初めてこの曲の存在を知りました。それくらい上演の機会が少ない曲ですから、お客さまにとっても、歌う側の私にとっても、大変貴重な公演になるはずです。
曲名はラテン語で「われらに平和を与えたまえ」という意味で、戦争と平和をテーマにした作品です。とはいえ、歌詞や背景を深く読み解く前に、まずは音楽そのものの美しさを純粋に感じていただきたいと思っています。
私は高校時代までトロンボーンを演奏していたため金管楽器に特別な親しみがあるのですが、この曲は金管楽器の音色が雄大でかっこよく、聴き応えがありますよ!
観客として何度も足を運んでいる憧れの場所です。こうしてソリストとして出演できることを光栄に感じます。
サントリーホールに出演したのはこれまでに2、3回ほどですが、とても心地よく歌えるホールという印象です。オーケストラの編成が大きくても、演奏や合唱の一つひとつの音が客席にしっかり届くんです。世界的に見ても、音響が格別に素晴らしい会場ですね。
それが、ほとんどないのです。体調管理のために最低6時間の睡眠を確保することや、食事をおろそかにしないことは意識していますが……。夢中になると食事をつい後回しにしてしまう性格で、体重が落ちやすいので、適正な体重を維持できるよう心がけています。
公演本番の前後も、何か特別なことをするわけではありません。いつもと変わらない一日を過ごし、いつも通りの心持ちで舞台に立ちます。しいて言えば、それがルーティンかもしれません。本番に向けて気持ちを高める方もいると思いますが、私の場合は、平常心で臨んだほうが安定したパフォーマンスをお届けできるように感じます。
まず楽譜を入手し、自分が歌う部分に線を引きます。そして、意味がわからない歌詞について調べたり、発音を間違えそうな箇所に発音記号を書いたりします。特に英語は、スペルが同じでも発音が違う場合があるので気をつけています。
歌の練習に入るのは、こうした下準備が済んでから。何度か練習したあと、「ブレスの位置を変えよう」など、再び楽譜に書き込むことも多いです。どちらかというと、声を出して練習する時間よりも、楽譜に向かっている時間が長いタイプですね。
伸びやかに歌い上げる私のバリトンはもちろんのこと、大学の同級生でもある阪田知樹さんの卓越したピアノ演奏にもぜひご注目を。
また、港区に在住・在勤・在学の皆さまによる混声合唱団「ミナトシティコーラス」には、なんと約170人もの方々が参加されると聞いています。大迫力の合唱になることでしょう!
私も今から当日を心待ちにしています。
【黒田祐貴さんが出演する「第35回キスポートクラシックコンサート」チケット好評発売中です。詳細はこちら】

黒田 祐貴
東京藝術大学卒業、同大学院修了。イタリアのキジアーナ音楽院でディプロマを取得。さらにドイツ・カールスルーエにて研鑽を積む。第87回日本音楽コンクール声楽部門第2位、岩谷賞(聴衆賞)、第20回東京音楽コンクール声楽部門第3位。日生劇場『セビリアの理髪師』フィガロ、二期会『ルル』シェーン博士等に出演したほか、コンサート・ソリストとしても活躍。2027年には二期会『ラ・ボエーム』マルチェッロに出演予定。二期会会員。