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港区探訪

港区‒自慢の宝ものを訪ねて

第5回 サントリー美術館

サントリー美術館

2019年にリニューアル工事が行われLED照明を導入。作品の再現性が高まりました。

暮らしの中で磨かれた美を感じて

木や和紙などの和の素材を使った建築も見どころ。
子ども向けの体験プログラムや鑑賞支援ツールも充実しています。

日本の生活美術品を中心に
ユニークな視点の企画展を開催

サントリーの文化事業の一環で1961年に丸の内で 開館したサントリー美術館。赤坂見附を経て、2007年 に東京ミッドタウン内に移転しました。
開館以来、日常で使う道具や調度に見られる「生活の中の美」をテーマとし、古美術や生活用具を中心に展覧 会を重ねてきました。この美術館の大きな特徴は、常設 展をおかず、企画展のみを開催していること。オープン 当初は所蔵品がなかったためですが、国宝1件・重要文 化財15件を含む約3,000件のコレクションをもつ現在 でも、「独自の切り口による企画展こそサントリー美術館のユニークネス(独自性)」との考えから、多彩な企画 にチャレンジしています。8/28(日)までは「歌枕 あ なたの知らない心の風景」と題し、和歌に詠まれた日本 の名所にまつわる絵画、工芸品の数々を展示中です。
暑い夏、涼しい館内で日本の美に触れ、心豊かな時間 を過ごしてみてはいかがですか?

エントランス 開館当時のエントランス。初代館長はサントリー二代目社長の佐治敬三氏が務めました。

「西行物語絵巻(著色本)」 室町時代に描かれた「西行物語絵巻(著色本)」。平安後期の歌人・西行が全国各地の名所巡りをする様子を描いたもの。

「白泥染付金彩薄文蓋物」 重要文化財の「白泥染付金彩薄文蓋物」。江戸時代の陶工・画家である 尾形乾山の作。
サントリー美術館 [全期間展示](ただし西行物語絵巻は場面替えあり)

「武蔵野図屛風」 江戸時代に描かれた「武蔵野図屛風」(六曲一双のうち左隻)には草原や富士山が 描かれています。武蔵野の地名は多くの和歌に登場し、近世になると屛風絵の主 題として流行しました。
サントリー美術館[展示期間:8/3(水)~8/28(日)]

学芸員の柴橋大典さん 現在開催中の企画展を担当した学芸員の柴橋大典さん。「見る人の想像力で作品の面白さが増します。イ メージを膨らませて展示を楽しんでください!

サントリー美術館

「歌枕 あなたの知らない心の風景」展情報

https://www.suntory.co.jp/sma/index.html

住所:港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
開館時間:10:00~18:00(入館17:30まで)
金・土、8/10(水)は10:00~20:00(入館19:30まで)
休館日:火曜日 ※8/23(火)は18時まで開館
入館料:一般1,500円、高大生1,000円、中学生以下無料
アクセス:都営地下鉄大江戸線・東京メトロ日比谷線「六本木」駅直結、 東京メトロ千代田線「乃木坂」駅徒歩約3分
※東京ミッドタウンまで

【オンラインもあるよ!】まるごといちにち こどもびじゅつかん

サントリー美術館のウェブサイト内に、期間限定で子ども向け特設ページがオープンします! 8/16(火)には美術館内から生配信も予定しています。

オンラインプログラム
8/1(月)→8/28(日)
suntory.jp/kodomobi2022/

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