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幅広い年齢層が楽しめる施設です。仕事帰りの方でも来館しやすいよう20:00までオープン(最終入館は19:30)。
地震や台風などの自然災害から身を守るために知っておきたい情報が
たくさん詰まった、気象庁が運営する科学館をご紹介します。
気象庁2階にある気象科学館では、自然災害のメカニズムや、災害から身を守る方法、気象庁の業務内容などを学べます。もともとは大手町にあった施設ですが、2020年の気象庁の庁舎移転に伴い、虎ノ門でリニューアルオープンしました。ちなみに気象庁の前身である東京気象台は1875年に虎ノ門(現在のオークラ東京付近)で気象観測を開始し、その後1882年に千代田区へ場所を移しました。つまり2020年、約140年ぶりに発祥の地である港区に帰ってきたことになります。
館内には、防災情報の活用方法をゲーム感覚で身につける展示や、津波や竜巻を模擬的に発生させて観察できる装置など、子どもから大人まで楽しめる体験型の展示が充実しています。大人でも簡単にはクリアできないゲームもありますが、それは「繰り返し遊びながら防災への理解を深めてほしい」という狙いによるものです。気象予報士が常駐しているので、わからないことや疑問に思ったことはなんでも尋ねてみましょう!
現在は、兵庫県神戸市の「阪神・淡路大震災記念
人と防災未来センター」と連携し、阪神・淡路大震災を振り返る企画展を開催中(10/31〈金〉まで)。また、気象庁の職員が24時間体制で業務にあたるオペレーションルームの現場見学も実施しています(要事前予約)。
災害はいつやってくるかわかりません。いざという時に備えるためにも、気象科学館で防災について学んでみてはいかがでしょうか?
気象科学館の入口で、気象庁のマスコットキャラクター「はれるん」がお出迎え。
「大雨災害サバイバル」は、ハザードマップやキキクル(危険度分布)などの情報を活用して、水害から命を守るシミュレーションゲームです。
(左)噴火のしくみや、火山を観測する機器などについて、模型と映像で解説する「活火山のすべて」。
(右)子どもたちが大好きなシューティングゲームをとり入れた防災訓練ゲーム「はれるんランド」。クイズ形式の検定も。
大型の水槽の中で津波を再現する「津波シミュレーター」。津波が発生した時の水の動き や、波浪(普通の波)との違いを学べます。水槽内には街の模型も。
(左)気象庁の新人予報官になりきってクイズにチャレンジする「ウェザーミッション」。
(右)「津波フラッグ」は津波警報等を知らせる旗。海辺でこの旗が見えたら、すぐに海から離れて高いところへ逃げましょう。
(左)展示スペースの一角で開催中の、阪神・淡路大震災をテーマとした企画展。
(右)気象に関する書籍が揃う「気象ライブラリー」。
事前予約すれば、気象庁のオペレーションルームを窓越しに見学できます。1日2回、平日の気象科学館開館日のみ実施。予約申込方法は気象庁ホームページを参照。
ボタンを押すと竜巻や台風が発生する「うずのすけ」。うずができる様子を観察しましょう。
住所: 港区虎ノ門3-6-9 気象庁2階
開館時間: 9:00~20:00(最終入館は19:30)
休館日:
第2月曜・火曜(月曜が祝日の場合は翌火曜・水曜)、年末年始
入館料: 無料
アクセス:
東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅徒歩4分、
「神谷町」駅徒歩5分、
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅徒歩10分、
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅徒歩15分