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浜松町駅からBLUE FRONT SHIBAURAへと続くGREEN WALK。屋根付きなので雨の日でも安心。
約10年間に及ぶ大規模開発プロジェクト、BLUE FRONT SHIBAURA。
今年9月にオープンしたTOWER Sを中心にご紹介します。
現在、浜松町駅周辺では複数の大規模開発が進んでいます。その一つが、浜松町ビルディング(旧・東芝ビルディング)の建替え事業として建設される高さ約230mのツインタワー「BLUE
FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」です。南棟であるTOWER
Sは今年9月に全体開業を迎え、北棟のTOWER
Nは2030年度に竣工予定。都市の利便性と東京湾岸の自然が融合する「TOKYO
&
NATURE」をコンセプトに、ショップやレストラン、ホテル、オフィス、住宅、さらには運河や海に近い立地を生かして船着場も整備されます。
注目したいのは、どなたでも自由に使える共用席の充実ぶり。「地域のコミュニティハブとして親しまれる場所に」という想いから、TOWER
S低層階に広がる商業ゾーンには、ソファー席やコンセント付きの席、ペット同伴OKのテラス席など全770席の共用席が設けられています。ここではホール内の飲食店メニューをフードコート形式で楽しめるほか、アルコール等を除き飲食物の持込みも可能です(一部は17:00以降、レストラン専用席になります)。
BLUE FRONT
SHIBAURAと浜松町駅南口は、約200本の植栽で彩られた緑のアプロ―チ「GREEN
WALK」でつながっています。通路脇にベンチや飲食店が点在し、四季の移ろいを感じつつゆったりと過ごせる空間となっています。GREENWALKは今後、浜松町駅北口や竹芝方面へと延伸される予定です。
都心にいながら、海や運河、緑のうるおいを満喫できるBLUE FRONT
SHIBAURA。親子でランチを楽しむのもよし、仕事や勉強をするのもよし、心地よい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
(左)BLUE FRONT SHIBAURAのTOWER S外観。
(右)TOWER S 2階のCANAL DINING
HALLは吹抜けがあり、開放感いっぱい。共用席では1つのテーブルで複数の店舗のメニューをシェアできます。
窓の外や店内にふんだんに配された緑に囲まれて食事を楽しめる、TOWER S 1階のGREEN DINING HALL。ワークスペースとしても利用できます。
(上左)ゆくゆくはクラフトビール醸造所「芝浦ブルーイング」がオープン予定。
(上右)約1か月ごとにテーマが変わるポップアップエリア。物販の購入も可能です(展示のみの場合もあり)。
(下)1~2階には和・洋・エスニックと多彩な食の専門店が24店舗集結。写真は濃厚な魚介スープのラーメンが人気の「玉(ぎょく)」。
太陽光発電や燃料電池を活用して再生可能エネルギーを生み出す「グリーン水素発電システム」(写真左)を導入。この電気は外構照明や水景施設の電源供給に使われています。
GREEN WALKには樹木が生い茂る小道や、目の前を走る電車をガラス越しに楽しめるスポットも。
住所: 港区芝浦1-1-1
営業時間: ショップ&レストラン
平日7:00~23:00、土曜9:00~23:00、 日曜・祝日9:00~22:00
※店舗により異なります。
休館日: 12/30~1/4
アクセス:
JR・東京モノレール「浜松町」駅徒歩約6分
都営大江戸線・浅草線「大門」駅徒歩約11分
ゆりかもめ「日の出」駅徒歩約7分
BLUE FRONT SHIBAURAの芝浦運河側には船着場「BLUE FRONT SHIBAURA
PIER」が設置されています。現在のところ、この船着場が使用されるのはイベント時のみですが、2026年春にはオリジナル船の運航をスタートする見込み。近くに位置する日の出ふ頭と連携した海上交通の活性化が期待されます。また、建設中のTOWER
Nが完成する頃には、水辺に開けた運河テラスや広場、遊歩道も整備されるそう。施設内で食事やショッピングを楽しむだけでなく、まち全体ににぎわいを生む設計が行われているのですね。
現在、浜松町芝大門・竹芝・芝浦エリアでは各エリアマネジメント組織が、それぞれ異なる大規模プロジェクトの開発・運営を手がけています。そして地域全体に共通する課題を解決しまちの活性化をめざすため、今年10月、4つのエリアマネジメント組織が協力し、共創型のまちづくり組織「芝東京ベイ協議会」が設立されました。各エリアの特性や地域資源を生かしてまちづくりを進めることで、回遊性が高まり、まちとしての魅力がより深まるでしょう。進化を続ける浜松町駅周辺エリアから、これからも目が離せません。
