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サントリーホール総支配人
市本徹雄 さん
「好きな音楽は、サントリーホールで演奏される曲、すべてです」とおっしゃるほど、同ホールに深い愛情を持つ総支配人の市本徹雄さん。
「アークヒルズと共に成長し、30年かけて、日本を代表するクラシックの殿堂と呼ばれるまでになりました。この評価は港区の、この地にあってこそだと思っています」
そう感謝の思いを口にする市本さんは、同ホールの資産を「地域に還元していきたい」と、常々考えています。港区、Kissポート財団との共催で、港区立の小学4年生全員をホールに招く「港区&サントリーホール Enjoy! Misicプロジェクト」はまさにその活動の一つ。
「本年度はプロの演奏を鑑賞したあと、みんなで『第九』を合唱します。事前授業を希望された学校には、当ホールオペラ・アカデミー修了の歌手4名が出向いて声の響きの説明と歌唱、合唱指導を行いました。毎年趣向を凝らし、丁寧に準備を重ねています。子どものころに住んでいた地域の音楽ホールで、素晴らしい音楽体験をしたと、将来にわたって心に残り、それが音楽ファンの裾野を広げることにつながればうれしいですね」
1月23日には「フレッシュ名曲コンサート第26回Kissポートクラシックコンサート」が開催されます。
「手前味噌ですが、音の宝石箱とも言われる当ホールで、大友直人さん指揮の素晴らしい演奏をご堪能ください」
サントリーホールがクラシックの殿堂であると同時に、区民が誇る音楽ホールとして、地域に親しまれ続けることを願っています。
1976年サントリー入社。広報部長等を経て退社し、外務大臣等の秘書官に。2004年再入社。文化事業部長、グループ会社執行役員を歴任。2015年より現職。