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愛Line

地域で活躍している人のほか、地域の活動を幅広くご紹介します。

正しいトレーニング方法を知ってもらい、港区の健康づくりに貢献したい

パーソナルトレーナー 山野上優さん

パーソナルトレーナー

山野上優 さん

●筋肉をつけるよりも健康になるためのトレーニングを重視

出張訪問型のパーソナルトレーナーとして、首都圏を中心に活動する山野上さん。個人や企業に向け、自宅やオフィスでできるトレーニングを指導しています。また2019年からはKissポート財団が主催する「パーソナルトレーニング」の講師も務めています。
山野上さんがトレーナーの仕事に興味をもったのは高校生の頃でした。野球部に所属していた山野上さんは、学校に併設されたジムで自己流のトレーニングを始めました。「使い方を知らないまま乱暴にトレーニング機器を使っていたので、なかなか筋力がアップせず、しかもケガまでしてしまったんです。その時、正しいトレーニング方法がわからなくて悩んでいる私のような人がたくさんいるはずだと考え、高校卒業後はトレーナーの専門学校に進みました」。その後、トレーニングジムでパーソナルトレーナーの経験を積み、現在はフリーランスとして活動しています。
トレーニングというと筋肉を鍛えるイメージがありますが、山野上さんが目指すのは「人間に本来備わっている機能を改善し、健康的な体をつくること」だそう。「もともと私自身、ボディビルのように肉体美を競う『フィジーク』という大会に出場していました。その頃はお客様に筋肉を鍛えるトレーニングを指導しながら、自分でも同様のトレーニングを行っていたのです。ところが過度な食事制限や、睡眠時間を削ってトレーニングを続けるうちに体調を崩してしまって。健康の大切さに気づき、それからは姿勢改善や美脚をコンセプトとしたトレーニングを中心に指導しています」。

●その人に合ったトレーニングでなければ体は変わらない

ご自身も港区民である山野上さんは、「これまでに港区の多くの企業に出張トレーニングを行ってきた経験から感じることですが、港区は健康意識がとても高い方がいる一方で、ご自身の健康をなおざりにしている方も多く、その差が激しいように思います。健康意識が低い方に運動に興味を持ってもらうことが、港区の健康づくりのために私ができる第一歩」と話します。例えば、前屈ができない人でも、太ももの後ろの筋肉を伸ばすストレッチを行うと、すぐに前屈ができるようになるなど、体の変化がわかりやすいストレッチがあるそうです。「こうした動きをプログラムに組み込むことで、運動に興味がない人に体を動かす楽しさを感じてもらえるのではと思います」。
パーソナルトレーニングでは、まず一人ずつの姿勢、柔軟性、筋力を細かくチェックし、その人に適したトレーニングを提案します。「体に合ったトレーニングを行わないと、体は変わっていきません。実際に続けてみないと結果が見えてこないところがトレーニングの難しさであり、トレーナーとして探究心がくすぐられるところですね。これからもトレーナーの道を突き進んでいきたいです!」。
※山野上さんが講師を務める「マンションでもOK!朝からfitness『やせる腹筋ダンス』」をオンライン配信で実施します。詳しくはP3をご覧ください。 イベント情報よりご覧ください。

テレワークによる体調不良に!いつでもどこでも簡単ストレッチ

「愛Line」にご登場いただいた山野上 優さんに、自宅や会社で簡単にできるストレッチを教えていただきました。体調等に合わせて楽しみながら行いましょう!!

●もも裏のストレッチ

デスクワークが続くと、もも裏の筋肉が硬くなり、姿勢が悪くなってしまいます。日ごろからもも裏を伸ばし姿勢改善を。

①イスに浅く座ります。左足を前に伸ばしてかかとを床につけ、つま先は天井に向けます。両手を左足のヒザにやさしく乗せます。

②上半身を前に倒し、もも裏が「イタ気持ちいい」と感じるところで止め、ゆっくり呼吸を続けながら30秒キープ。そのあと、ゆっくりと上半身を起こします。右足も同様に。

POINT
両手はヒザが曲がらないように置くだけです。

●肩こり解消ストレッチ

ワキの筋肉を伸ばすことで、肩甲骨の動きをよくし、肩こりの解消につなげます。

①イスに座り、右手首を左手でつかみ、一度、天井方向に引っ張ります。

②そのまま、上半身を左に倒します。右ワキが「イタ気持ちいい」ところで止め、ゆっくり呼吸しながら30秒キープ。そのあと、ゆっくりと上半身を戻します。反対側も同様に。

POINT
上半身を横に倒したとき、お尻が持ち上がらないように注意しましょう。

●体幹を鍛える腹式呼吸法

腹式呼吸をすることで横隔膜を鍛えます。横隔膜を鍛えることで体幹が安定し、姿勢改善につながります。

①つむじが天井に引っ張られるようなイメージで背筋を伸ばします。

②5秒かけて鼻で息を吸い、お腹を膨らませます。

③10秒かけて鼻から息を吐き、お腹をしぼませます。

POINT
できるようになったら、「10秒で吸って20秒かけて吐く」「15秒で吸って30秒かけて吐く」にレベルアップを。

●足の付け根のストレッチ

おへそから足の付け根にかけての筋肉は、長時間のデスクワークで硬くなりやすい部位です。ここが硬くなると、姿勢が悪くなったり、つまずきやすくなったりするので、しっかり伸ばしましょう。

①足を前後に開き、どちらのヒザも直角になるようにします。目は正面に向け、手は腰に当てます。バランスをとるのが難しければ、イスの背もたれなどにつかまってもOK。

②おへそを前に押し出すイメージで、上半身を前方にスライドして止め、30秒キープ。このとき、上半身が前に倒れないように気を付けましょう。後ろ足の付け根が伸びているのを感じてください。反対側も同様に。

POINT
後ろ足のヒザが痛い場合は、クッションやタオルを敷いて。

●猫背解消!胸のストレッチ

胸の筋肉が縮むと、猫背につながります。胸の筋肉を伸ばしてあげましょう。

①テーブルに対して横を向いて座り、ヒジから手までをテーブルに置きます。ヒジの角度が直角になるように。

②ヒジの真横に肩がくるよう、体の位置を調整します。

③そのまま胸を床のほうへゆっくり下ろし、30秒キープ。反対側も同様に

POINT
後ろ足のヒザが痛い場合は、クッションやタオルを敷いて。

●お尻のストレッチ

硬くなったお尻を柔らかくほぐすストレッチです。股関節が硬い人向けのストレッチも用意しました。

①イスに浅く座り、左足首を右ヒザにのせます。(このとき、左ヒザが高く浮いてしまう人は《股関節が硬い人は》をご覧ください。

②胸を張ったまま、上半身をゆっくりと前に倒し、左のお尻付近が「イタ気持ちいい」ところで止めます。30秒経ったら、ゆっくりと上半身を元に戻します。右足も同様に。

《股関節が硬い人は》
持ち上げたほうのヒザが高く浮いてしまう人は、背筋を正し、両手でヒザをやさしく上から押してあげるだけでOK。

※無理をせず、痛みを感じた場合は運動を中止してください。

山野上 優(やまのうえ ゆう)さん

山野上 優(やまのうえ ゆう)さん

美脚・姿勢改善専門パーソナルトレーナー。高校時代にトレーニング方法に悩んだ経験から、トレーナーの専門学校に入学。都内のトレーニングジムに5年間勤務後、独立し、フリーランスのパーソナルトレーナーに。俳優・モデル・運動愛好者らのトレーニングを担当するほか、企業向けにオフィスでできる体幹ストレッチも指導している。千葉県出身、東京都港区在住。

山野上先生のYouTube動画「家トレ TV 立ち上がって!朝の全身ストレッチ!」は、以下からご覧いただけます。ぜひトライしてください!

➀朝スッキリストレッチ!全身のストレッチで爽快な1日の始まりを!

https://youtu.be/EOZlavlo64I

②夜ストレッチ!寝る前のストレッチで快眠度UP!

https://youtu.be/QveymYd4oE8

③体が硬い方向けストレッチ!柔軟性を UP して疲れ知らずの体へ!

https://youtu.be/Aaiao-NVTOo