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HADOの開発・普及を手がける
株式会社メリープ
「HADO(ハドー)」というスポーツをご存知でしょうか? HADOはAR(拡張現実)技術を活用した日本発の新しいスポーツ。腕にアームセンサー、頭にヘッドマウントディスプレイを装着して腕を動かすと、ディスプレイを通して、自分の腕から魔法の球(エナジーボール)が飛び出す光景が見えるのです。HADOを開発したのが、今回話をうかがう株式会社メリープです。広報の奈良 歩さんは、「HADOは、エナジーボールを相手にぶつけて点数を競う、ドッジボールのようなスポーツです。制限時間は80秒。シールド(盾)を出現させて相手の攻撃を防ぐこともできます。1対1で戦うことも、1チーム3人で試合することもありますが、チーム戦では戦略性をより楽しめます」と話します。
HADOが生まれたきっかけをうかがうと、「弊社の代表には幼い頃から『〝かめはめ波〞を打ってみたい』という夢があったんです。AR技術を使えばその夢が叶うのではないかと考え、2014年に会社を設立してHADOの開発に乗り出しました。創業の地は港区だったんですよ」。およそ2年の開発期間を経て誕生したHADOは、今では日本を含めた世界36か国で楽しまれています。「特に中国では人気がありますね。自分の手から魔法の球を発射してみたいというのは、きっと世界共通の憧れなのでしょう」。
HADOの魅力のひとつは、競技結果に年齢差や体格差が出にくく、誰でも楽しめること。現実世界のボールではないので、攻撃の速さや威力が体格に左右されないのです。さらにコロナ禍の今は、ボールに触れ合わずソーシャルディスタンスを保てるスポーツとしても人気があるそうです。
現在、HADOをプレイするメイン層となっているのは20〜30代の男女。体を動かす対人型スポーツでありながら、戦略性やゲーム的要素も強いため「スポーツ好きな方だけでなく、ゲームが好きな方にもぴったり」だと奈良さんは話します。プレイするだけでなく観戦を楽しむイベントもあります。アイドルがチームを組んでHADOで戦う様子を配信する「HADOアイドルウォーズ」は、観戦しているファンが応援したいアイドルにインターネット上でギフトを贈ることで、そのアイドルの攻撃力や防御力が強くなる仕組み。アイドルとファンが一体となってHADOを楽しめるよう考案されたといいます。
奈良さんは「HADOをサッカーを超える国民的スポーツに育てたい」と意気込みます。「私自身、HADOを初めてプレイした時の衝撃は忘れられません。皆さんにもぜひこの驚きと楽しさを味わってほしいです。まだまだマイナースポーツですから、今から始めても世界チャンピオンになる可能性が大いにありますよ!」。
※HADOを体験できる「Kissポートeスポーツ〝HADO〞チャレンジ」を開催します。詳しくはイベント情報よりご覧ください。
◆HADOは最大3対3で戦うチームスポーツ。
◆試合時間は80秒。
◆終了時に、ポイントが高いチームが勝利!
※ 同点の場合はオーバータイム戦へ。先に1ポイントを獲得したチームが勝利。
プレイコートイメージ
ATTACK
相手のライフめがけて、エナジーボールを撃とう!
●エナジーボール
DEFENCE
ライフを破壊されないように、エナジーボールを防ごう!
●回避
相手の動きやエナジーボールをしっかり見ながら、横に動いたりしゃがんだりして、相手のエナジーボールを避けよう!
●シールド
腕を下にさげて、シールドゲージを最大まで溜め、腕を勢いよく振り上げると、シールドが表示。相手のエナジーボールをしっかりガードしてくれる一方、自分のエナジーボールは撃つことができる!
2014年、港区で創業(現在は千代田区)。AR技術を用いた新しいスポーツ「HADO(ハドー)」を開発するため、代表の福田浩士さんが設立。2016年、HADOが正式にスタート。現在は世界36か国に65か所のHADO店舗を展開するほか、ワールドカップから初心者向けまでさまざまなレベルに対応した大会を開催し、HADOの普及発展に注力している。写真はお話をうかがった、HADOのポーズをとる広報担当の奈良 歩さん。