第1回 ドイツ編
日本にはたくさんのことわざや慣用句がありますが、世界各国にも日本とよく似た意味のことわざやその国ならではの言い回しが見られます。
今回は、南麻布に大使館のある『ドイツ連邦共和国』のことわざ・慣用句を紹介します。
こんにちは、ヘンケルさん
!僕は世界各国のことわざを調べるのが大好きなんです。
グーテン・ターク!(こんにちは)成程くん。実はドイツには日本と同じような意味のことわざがたくさんあるんだ。
これから問題を出すから当ててみて。
まずは、「はげ頭から髪の毛は抜けない」。
直球的な表現ですね。うーんなんだろう。
意味を考えてみるとわかるかもしれないよ。
髪の毛がないんだから毛が抜けようがない、そうか!「ない袖は振れぬ」でしょ?
大正解! 出してあげたくても、ないものは出しようがないという意味ですね。
次は「ベーコンを手に入れようとソーセージを投げる」。
ソーセージもベーコンもどちらもおいしいけれど。…ヒントをください!
ベーコンは日本のようにスライスされたものではなくて、塊と考えてみるとイメージしやすいかも。
ベーコンの塊にソーセージを投げる?? うーん!降参!
ドイツでは大きなベーコンの塊は吊るして保存されているんだ。ソーセージはありふれたものの例え。
小さな元手で大きな収穫を得ること、つまり
「海老で鯛を釣る」だよ。

ソーセージが出てくるなんて、さすがドイツですね!
「ソーセージの中身は肉屋と神様しか知らない」なんてのもあるけどわかるかな?
うーん。ソーセージのレシピは門外不出ってこと?
答えは「真実は当事者以外にはわからないものなので、むやみに他人の言葉を信じてだまされないように」という意味だよ。
へえー。奥深い意味があるんですね。ドイツとソーセージの歴史を調べても面白そうだなぁ。
今日はありがとうございました!
参考資料:クラウン独和辞典、プログレッシブ独和辞典、生きるヒント日本のことわざ・世界のことわざ、日本経済新聞