第3回 イギリス編
日本にはたくさんのことわざや慣用句がありますが、世界各国にも日本とよく似た意味のことわざやその国ならではの言い回しが見られます。
今回は、高輪に初代公使館跡がある『イギリス』のことわざ・慣用句を紹介します。
ヘンリーさん、こんにちは! シルクハットにステッキ、かっこいいですね。
ところでイギリスにはどんなことわざがあるんですか?
やぁ成程くん。イギリスには「お金と礼儀が紳士をつくる」ということわざがあるんだよ。
マナーを重んじる英国紳士は、中身が大切ということさ。
へぇ。日本で言うところの「衣ばかりで和尚はできぬ」と同じかな。
和尚さんも格好だけでは務まらないからね。
見た目と中身と言えば、「表紙で本はわからない」というものも。これは日本では何と言うのかな?
「人は見かけによらぬもの」!イギリスでは人を本に例えるんですね。

さすが!見かけによらず、じゃなかった、外見通りのことわざ博士だね、君は。
では、「食事の後のマスタード」は?
うーん。食べ終わってからマスタードをもらってもしょうがないなぁ。
タイミングを逃して役に立たない例えだから…「後の祭り」かな?
正解!では最後も食事にまつわることわざ。
「空腹は最高のソース」。意味がわかるかな?
えー? 空腹がおいしいだなんて。
食べる時の気持ちが関係しているんだ。どんな時に食べるごはんがいちばんおいしいと思う?
やっぱり、運動や勉強をしてお腹がペコペコな時かな。
そうか!「お腹がすいていれば何でもおいしい」という意味ですね。
日本では「空き腹にまずいものなし」。
ザッツ グレイト(すばらしい)!よくわかったね。
もしかして成程くん、お腹がすいてきたのかな?
実は、そうなんです…。今日のごはんは、何だろうな。
はは。たくさん食べて、立派な紳士になってくれ。

はい! ヘンリーさん、ありがとうございました。
参考資料:生きるヒント 日本のことわざ・世界のことわざ