第4回 ブラジル編
日本にはたくさんのことわざや慣用句がありますが、世界各国にも日本とよく似た意味のことわざやその国ならではの言い回しが見られます。
今回は、北青山に大使館がある『ブラジル連邦共和国』のことわざ・慣用句を紹介します。
アントニオさん、こんにちは。
ブラジルには、どんなことわざがあるんですか?
Oi(やあ)!成程くん。サッカーの国ブラジルでは「勝ちたければ、苦しむことを学べ」が有名だね。
かっこいいですね!日本では、「艱難(かんなん)汝を玉にする」とか「苦労屈託 身の薬」と言うんです。
辛いことや苦しいことが、人を立派にするという意味なんですよ。
真面目な日本人らしい言い回しだね。
では次は、「歌う人は災いを遠ざける」。ハッピーでブラジルらしいでしょ。
日本にも似たことわざがあるかな?
はい、ありますよ。「笑う門には福来たる」。
どちらの国でも、にぎやかなところに幸せが訪れるんですね。
そうさ!だからカーニバルが楽しみ。待ちきれないよ!
カーニバルもブラジルを代表する文化ですね。
ブラジルには、いろいろな民族の文化が集まっているんだ。
だからこんなことわざがあるよ。「手が手を洗う」。
それはどういう意味ですか?
片手だけで手を洗うことはできないけど、両手ならお互いを洗うことができる。
協力が大切ということだよ。
それは素敵なことわざですね。
日本の「持ちつ持たれつ」は僕も好きなことばです。
そうだろう?
協力しても壁にぶつかって困った時には、「一人の知恵は二人の知恵に劣る」と言って、みんなで知恵を出し合うんだ。
それはもしかして、「三人よれば文殊の知恵」と同じかな?
一人では解決できなくても、仲間がいれば答えが出るかもしれないからね。
成程くん、お友達は大切にね!
はい!地球の反対側のブラジルにも、同じ意味のことわざがこんなにあるなんて。
今日も勉強になったなぁ。アントニオさん、オブリガード!(ありがとう)
参考資料:生きるヒント 日本のことわざ・世界のことわざ
皆さんは、2019年のラグビーW杯が日本で開催されることをご存じですか?
次号から、港区とも関わりの深いラグビーについての連載が始まります。お楽しみに。