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連載コラム

ラグビーワールドカップ日本大会を100倍楽しむコラム

【第3回】初心者でも楽しめる!ラグビー観戦のポイント

2019年のラグビーワールドカップ(RWC)日本開催に向けて、RWCの魅力やラグビー観戦の楽しみ方を紹介する5回連載コラムの第3回です。

スリリングな「陣取り合戦」

ラグビーの基本は「陣取り合戦」。身体をぶつけながらボールを保持し、パスやキックで相手陣内へ攻め込み、インゴールと呼ばれるスペースの地面にボールをタッチさせる(トライ)か、またはキックでゴールポストを狙う。いかに相手陣内へ攻め込むか、いかに自陣を防御するか、スリリングな攻防が魅力の一つだ。各ポジションの選手は、スピードが速い、キックが強い、身体が強靭等、将棋やチェスの駒のように、それぞれ特徴を持つ。一見、荒々しい競技に見えるが、実は戦略や戦術を駆使し、選手の個性を活かして「陣取り」を行う知的ゲームなのである。

ルールがわからなくても大丈夫

ラグビーのルールはわかりにくいと言われるが、基本を理解すればさほど難しくない。まず知っておきたいのは「ボールを前に投げることなく相手陣内へ進んでいき、敵の陣地を取ること」がゲームの基本だということ。それに加えて、紳士のスポーツたるラグビーでは、卑怯なプレーは反則になる。たとえば、相手陣内で待ち伏せる「オフサイド」や、タックルを受けてもボールを離さない「ノットリリースザボール」、相手の球出しを妨害する「オーバーザトップ」等の反則がこれに当たる。
ほかにも細かなルールはあるが、多くの公式戦は、反則でプレーが止まると場内アナウンスで解説してくれるので、多少ルールがわからなくてもゲームを楽しめるはずだ。

日本代表戦の見どころ

歴代最強と言われる現日本代表の強みは「アタッキングラグビー」だ。俊敏性を活かし、ボールを速く連続して動かし、相手のディフェンスを崩し、そこを突く。その攻撃的プレーは迫力満点だ。
もうひとつの見どころはスクラム。世界的コーチを招聘して強化したスクラムは、いまや日本の武器となっており、強豪国にも引けを取らない。
日本代表戦を観戦する際には、スピードと展開力、そしてスクラムに注目すれば、何倍も試合を楽しめるだろう。

写真

© JRFU photo by H.Nagaoka

第4回は、港区とラグビーの関わりを紹介します。