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ふれあいコラム

今、話題の人物をクローズアップ!
ジャズボーカリスト 西村協さん、鈴木史子さん

ジャズボーカリスト

西村協 さん

ジャズボーカリスト

鈴木史子 さん

老若男女、誰もが楽しめるライブパフォーマンスをお届けします!

6月に開催される「Music Minato Vol.4 ~Here’s That Rainy Day~」にご出演の西村協さんと、鈴木史子さん。熟練のボーカルで聞く者を魅了する今年のお二人のステージはどのようなものになるのでしょうか。

ジャズに出会ったきっかけを教えてください。

鈴木
子どもの頃からよくラジオを聴いていて、そこで流れてくるジャズを真似してよく歌っていたんですね。中学生になってはじめてミルス・ブラザーズを聴いて、コーラスの素晴らしさに衝撃を受け、私もあんな風に歌いたいと思ったのがきっかけでした。
西村
僕もジャズとの出会いはラジオ。10代の後半くらい、ちょっと背伸びをした子どもだったので、大人っぽい曲を聞く中でジャズボーカルというジャンルに出会ったんです。

様々な音楽がある中で、どうしてジャズだったのでしょうか?

鈴木
高校生の時にはハワイアンバンドや、友だちに誘われてカントリー等もやってみたのですが、何か物足りなかったんです。私にはビート感というか、躍動するようなリズム感のあるジャズの方が魅力的に聴こえたのだと思います。
西村
僕もロックバンドやコーラスバンドを組んだりしましたが、人間的に修練されてくるとともにジャズの奥深さも感じられるようになってきて・・・。流行にとらわれずにやっていきたいと思い、本格的にジャズの世界に飛び込みました。

普段はジャズ以外にどんな音楽を聴かれるのでしょうか?

鈴木
何でも聴きますよ。でも、やっぱりよく聴くのは人が作った、人のぬくもりの感じられる音楽ですね。コンピューターで編集して綺麗に作り込んだ音楽もいいと思いますが、多少ずれようがなんだろうが、生楽器の良さには代えがたい魅力がありますからね。
西村
僕も鈴木さんと同じ。古い人間なんですよ(笑)。最近の音楽を否定するわけでないけど、僕らのような音楽を聴くと「ホッとする」と言ってくださる方がたくさんいるんです。だからCDを出すことも大事だと思うけれど、ステージの上で歌うこと、お客さまに直接音楽を届けるライブパフォーマンスを、僕は一番大切にしているんです。

パフォーマンスする上で、日頃から心がけていることはどんなことでしょうか?

鈴木
当たり前ですが歌詞だけはきちんと覚えるようにしています。昔はすぐに覚えられたのに、近頃は覚えるのが大変で(笑)。私は散歩しながら覚えるんです。歩いて足で4ビートを刻みながら、リズムを体で感じて歌って覚える。これは昔から変わらないですね。
西村
僕はお客さまの顔を見て、その時々で歌い方を変えてますね。男性が多いのか女性が多いのか、どのくらいの年齢の方が多いのかとか。お客さまと一体となるのがライブステージの良さだと思うので、同じ曲でも毎回同じようには歌わないんです。

お二人のお好きなシンガーを教えてください。

鈴木
私はカーメン・マクレエですね。彼女は歳を重ねるごとに歌い方が練れてきて変わっていくのですが、どの時期も味わい深いですね。
西村
僕はトニー・ベネット。小手先やテクニックだけで歌うんじゃなく、ガッと男っぽく歌う。あの姿勢が大好きなんですよ。僕もああいう風にありたいなと思っています。

今回のステージの見どころ、聴きどころを教えてください。

鈴木
今回は「The Goodies」というコーラスグループと一緒に出るのですが、彼女たちのコーラスを楽しんでもらいたいですね。とにかく「ジャズを楽しむ」ことを一番にやっているので、みなさんにもその思いが伝わるよう、精一杯歌わせてもらいます。
西村
男性シンガーの力強いパフォーマンスですね。世界的にもジャズは男性ボーカルが少ないんです。だから、女性ボーカルにはない男性ボーカルの醍醐味をお届けしたいと思っています。

プロフィール

ジャズボーカリスト 西村協さん、鈴木史子さん

西村協(にしむらきょう)(写真左)
大学在学中にフォークグループを結成し、レコードデビュー。有名エレキバンド「寺内たけしとブルージーンズ」にボーカリストとして参加する等を経て、ジャズ界に進出。2008年には「日本ジャズヴォーカル賞」大賞を受賞。

鈴木史子(すずきふみこ)(写真右)
高校時代から作曲家の浜口庫之助氏に師事、子育てが終わった80年代半ばからジャズ・スポットを中心にプロ活動を始めた異色の歌手。人気と実力を兼ね備え、ライブ会場は常に熱心なファンの笑顔で溢れている。