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港区探訪

これであなたも名カメラマン!フォトジェニック港区

第2回 いきいきとした四季の自然にフォーカス!国立科学博物館附属自然教育園/ムラサキケマンの蜜を吸うミツバチ 昆虫を間近で撮影できるチャンスもあるかもしれません。

都会的なビル街、四季を感じる自然、表情豊かな海。
港区には写真におさめたくなる“フォトジェニック”なスポットがたくさん。
あなたもカメラ片手に港区探訪!

都会に残された豊かな森
ありのままの生態系を観察しよう

東京メトロ・白金台駅から徒歩7分。首都高速目黒線沿いに、都心とは思えない閑静な森が広がっています。ここは、「国立科学博物館附属自然教育園」。園内にはこれまで4,200種以上もの動植物が生息・生育し、豊かな生態系を形成しています。この地の歴史は古く、園内から縄文時代の土器や貝塚の跡が発見されました。江戸時代には武家屋敷が建っていたことも。庭園に植えられていたと思われる樹齢300年の松が、その歴史を物語っています。

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調査・研究のフィールドでもあるこの森では、樹木や野草・水生植物類等ができるだけ手を加えずに保たれており、ありのままの自然の姿を観察することができます。カメラ片手に散策すれば、都内では珍しい花や虫に出会えるかもしれません。カワセミや蝶の姿を探してみるのもよいですね。この季節、太陽が顔を見せない日が続きますが、晴れ間が見えたらシャッターチャンス!お散歩がてら足を運び、みずみずしい動植物の姿をとらえてみましょう。

見て、触れて、撮って!
都心で「自然」を楽しもう

(2) ヤマブキソウ/花と同じ高さまで視点を下げると、いつもとは違う印象に。
(3) コゴメウツギ/梅雨の季節に潤う植物の姿にもチャレンジしてみましょう。
(4) チョウジソウ/星形の花を横から見ると「丁」の字に似ています。
(5) ミツデカエデ/満開の時期を迎えると、木全体が黄色く染まります。
園内にいる蝶:アオスジアゲハ/園内にいる鳥:カワセミ

森林浴しながらゆっくり散策
楽しみながら学べるイベントも

約20haの園内には、武蔵野植物園、水生植物園、路傍植物園のエリアがあり、それぞれの環境に合った植物の観察ができるようになっています。散策ルートも設けられているので、お散歩にもぴったりです。お子さんから大人まで楽しめる「日曜観察会」、「こども自然教室」等のイベントも開催。四季の自然に触れながら、楽しく学ぶことができます。

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ワンポイントテクニック!
植物を間近でとらえる「接写」をマスター!

「マクロモード」で大胆にフレーミング

背の低い被写体を立ったまま真上から撮ってしまうと、遠近感がなく平板な写真になってしまいます。細部をとらえて魅力的に表現するには、スマートフォン、デジタルカメラを「マクロモード」に設定し、被写体の一部が画面からはみ出るくらい、思い切って近づきましょう。

「マクロモード」で大胆にフレーミング

背景はシンプルに、色味を工夫しよう

花や葉をアップで撮影する時には、背景にも気を使ってみましょう。背景に要素が入りすぎないよう、構図の工夫やぼかしでシンプルにすると、主役にしたい花や葉が引き立ち、存在感を持たせることができます。明るい色味の背景なら爽やかに、メルヘンチックに仕上がります。花や葉の色が明るめなら、あえて背景を暗めにしてその色を引き立たせるのも効果的です。

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アクセス

国立科学博物館附属自然教育園

国立科学博物館附属自然教育園 地図

港区白金台5-21-5
JR・東急線 目黒駅より徒歩9分、
東京メトロ・都営地下鉄 白金台駅より徒歩7分
5〜8月の開園時間/9:00〜17:00
(入園は16:00まで)
入園料/大人(一般・大学生)310円
高校生以下、65歳以上無料
TEL:03-3441-7176

はみだし情報

マクロモードで撮影するときはピント合わせも大切です。ピンボケしないようにするのはもちろんですが、ピントを手前に合わせるか、奥に合わせるかでも写真の雰囲気が大きく変わってきます。いろいろ試してみてください。

取材協力:国立科学博物館附属自然教育園