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港区探訪

港区今昔STORY

第11回 虎ノ門ヒルズ駅一帯

虎ノ門ヒルズ駅周辺 写真

虎ノ門ヒルズ駅周辺には新しい複合ビルが続々オープンしています。

オープン間近!虎ノ門ヒルズ駅周辺の歴史と魅力

令和2年6月6日、東京メトロ日比谷線の霞ケ関駅と神谷町駅の間に新駅「虎ノ門ヒルズ」駅が開業します。今回は新駅周辺の歴史や注目スポットをご紹介します!

新ビルが続々オープン、アクセスも向上

日比谷線では約56年ぶりの新駅となる虎ノ門ヒルズ駅。地下通路で周辺ビルやバスターミナルとつながるほか、銀座線虎ノ門駅との乗り換えも可能になります。そもそも「虎ノ門」という勇ましい名前はどこから来たのでしょうか?実は、「虎ノ門」は江戸城の西側にあった門の名前でした。由来は諸説ありますが、各方位に獣神(青龍・白虎・朱雀・玄武)を配する四神思想にもとづき、西を示す「白虎」にちなんで「虎ノ門」と名付けられたという説が有力です。門そのものは1873年に撤去されましたが、現在もその名が地名や駅名に残っているのです。

虎ノ門ヒルズ駅 開発イメージ

虎ノ門ヒルズ駅は開業後も整備が続き、最終完成時には周辺の再開発ビルと駅前広場が つながります。駅と街が一体となった空間づくりをめざしているそう。
(「UR都市機構 東京メトロ」提供)

虎ノ門ヒルズ駅 バスターミナルイメージ

虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーの1階には、虎ノ門ヒルズ駅(日比谷線)や虎ノ門駅(銀座線)に直結する大きなバスターミナルが。空港リムジンバスや、都心と臨海部を結ぶ高速バス輸送システムBRTが発着します。

さて、虎ノ門ヒルズ駅の周辺は再開発が進んでおり、今後もさまざまな機能をもつ高層ビルの開業が予定されています。そのなかの1つ、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」がこの4月にオープンします。このビルには高層階にオフィス、低層階に商業施設が入るほか、1階にはバスターミナルが設けられています。2022年度には環状2号線が全面開通する見込みですから、鉄道・道路ともに虎ノ門エリアの利便性がこれから大きく向上しますね。

虎ノ門ヒルズ 森タワー 外観写真

中央にそびえ立つビルが虎ノ門ヒルズ 森タワー。左手にのびる道路の奥に、新駅である虎ノ門ヒルズ駅がオープンします。

「新虎通り」は新たなシンボルストリートに

環状2号線は地下を通りますが、その地上区間の新橋から虎の門病院付近までは「新虎通り」と呼ばれます。新虎通りは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で選手村と競技会場を結ぶ重要な道路の一部として位置づけられており、広い歩道が整備されたり、オープンカフェが設置されたりと沿道一帯がおしゃれに生まれ変わりつつあります。

新虎通り 写真

幅13mという都内最大級の歩道と自転車レーンを設けた新虎通り。国際色豊かで活気に満ちたプロムナードになっていくことでしょう。

新虎通りから愛宕下通りに入ると、愛宕神社が鎮座する「愛宕山」があります。愛宕山は自然地形として23区内で最も高い標高25.7m。現在は高層ビルに囲まれ、その高さが目立ちませんが、かつては山上から江戸湾や房総を一望できたそうです。

虎ノ門ヒルズ駅一帯は古くから観光や信仰のために人々が集う街でした。そして今、さらに魅力あふれる街へと進化しています。ぜひ変わりゆく街並みとその魅力を肌で感じてくださいね。

そんな新しい虎ノ門にふさわしい「港区立みなと科学館」も4月に開館。最新式プラネタリウムが設置され、子どもから大人まで楽しめる施設なので、足を運んでみてはいかがですか?

江戸城の虎ノ門外を描いた浮世絵

江戸城の虎ノ門外を描いた浮世絵。江戸城を取り囲む水路(外濠)は、現在の外堀通りに。
(港区立郷土歴史館所蔵)

愛宕山から新橋方面を撮影した写真(1868年頃)

江戸時代から明治時代へと移り変わる1868年頃に、愛宕山から新橋方面を撮影した写真。門前右側は、越後長岡藩牧野家中屋敷の長屋塀。
(港区立郷土歴史館所蔵)

新規オープン!
港区立みなと科学館

港区立みなと科学館 写真

今年4月、虎ノ門に移転した気象庁・港区立教育センターの1・2階に「港区立みなと科学館」がオープンします!『“まちに息づく科学”の発見と探究』をテーマに、実験や工作、サイエンスカフェ等多彩な企画を展開。また、121席のプラネタリウムホールでは、800万個の星で再現する美しい星空の下で、解説員が星空の楽しみ方や旬な話題を紹介します。ぜひご来館ください!

港区立みなと科学館 内部イメージ

【住所】
港区虎ノ門3-6-9

【開館時間】
9:00~20:00(第2月曜休)

【入館料】
入場無料(プラネタリウムは有料))