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港区探訪

港区ー憩いの場 今昔STORY

第7回 東京美術倶楽部

階上に広がる日本庭園に注目

明治後期に創業し、114年の歴史をもつ東京美術倶楽部。都心にたたずむそのビル内に設けられた和の空間をご紹介します。

日本庭園 石燈籠や水の流れもある本格的な日本庭園が設けられています。

和室 ふすまを取り払うと70畳超の大広間になる和室。11/3(水・祝)には雅楽コンサート「雅楽へのいざない」を開催。詳しくはこちらをご覧ください。

御成門駅のほど近くにビルを構える「東京美術倶楽部」は、日本の優れた美術品の保存・活用・流通の促進のため、美術展覧会や美術品鑑定などを行う会社です。明治時代、美術商たちは料亭を借りて入札会(オークション)を行っていましたが、入札が活発になってきたことから自前の会場を用意しようという気運が高まり、300人余りの美術商が出資して1907年に株式会社東京美術倶楽部を創立しました。大正時代の関東大震災により、東両国にあった社屋が倒壊したため、1923年に新橋へ移転。その後1991年に建てられた現在の社屋は、2階に広い和室と日本庭園を、3・4階に展示ホールを備えています。2階以上は貸会場となっており、催し物の際には一般の方も入場可能。日本の美を堪能できる空間で、日々の喧騒を忘れてひとときを過ごすのも素敵ですね。
因みに、この地に江戸時代には、剣術で有名な柳生但馬守の上屋敷がありました。

茶室

庭園につながるにじり口を備えた茶室も。

ビル外観

ビル外観からは、この中に日本庭園があるとは想像できませんね。

アクセス情報

アクセス情報

《東京美術倶楽部》
住所:港区新橋6-19-15
都営三田線「御成門駅」A4出口より徒歩2分