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港区探訪

港区‒自慢の宝ものを訪ねて

第3回 泉屋博古館(せんおくはくこかん) 東京

泉屋博古館(せんおくはくこかん) 東京

作品が引き立つよう、グレーを基調とした展示室。リニューアル工事によって、2室だった展示室が4室に。

江戸時代の住友の屋号「泉屋 (いずみや) 」を冠した美術館

六本木一丁目駅すぐの立地でありながら、豊かな緑に囲まれた泉屋博古館東京。ショップやカフェも充実し、アートな時間をゆったり堪能できる場所です。

公家出身の実業家が収集した
気品ある奥ゆかしい作品の数々

泉屋博古館は、住友家が収集した美術品を中心に保管・展示する美術館。1960年に京都の本館が開設され、1999年には六本木の住友家麻布別邸跡地に分館(2021年より泉屋博古館東京に改称)が開館しました。本館には青銅器や日本・中国の古書画など、東京館には近代絵画や工芸品など、国宝2件を含む合計約3,500件が所蔵されています。その多くは15代当主の住友友純 (ともいと)によって集められたもの。公家に生まれた友純は、29歳で住友家に迎えられ、事業発展に寄与しました。一方で春翠(しゅんすい)の号を持つ風流人でもあり、収集した作品を邸内に展示して若い画家に開放するなど、文化活動への貢献にも熱心だったそうです。泉屋博古館東京はリニューアル工事のため2年以上に及ぶ休館を経て今年3月に再オープン。展示スペースが広くなり、カフェも併設されました。現在、春翠がパリで購入したクロード・モネ「モンソー公園」をはじめ、館蔵コレクションの洋画作品を展示する展覧会を開催中です。

住友春翠 住友春翠の肖像写真。収集した美術品を自邸に飾り、招待会や茶会を開いて客をもてなしました。

ホール 明るく開放感のあるホール。

彫刻作品「蔭」 ホールに設置された彫刻作品「蔭」(1911年)。ジョルジュ・ バローに学んだ日本最初の大理石彫刻家、北村四海によるもの。

麻布別邸 泉屋博古館東京が建つ地にかつてあった住友家の麻布別邸。ドイツの伝統様式を用いた洋館でした。(写真提供:住友史料館)

展示室 小 リニューアル工事で新しく設けられた展示室。邸宅美術館をイメージし、洋館風の壁紙や家具をしつらえています。

ミュージアムショップ 館内にあるミュージアムショップでは、グッズや図録が購入できます。

広報担当 広報担当の橋本旦子さん。「当館周辺は美術館や博物館など文化施設が多いエリア。ぜひ歩き回って楽しんでください!」と話します。

飛び石 隣の庭園には昔の面影を残す飛び石が。

カフェ 麻布別邸があった頃からの木々の緑を眺めながらのカフェタイムも素敵。

泉屋博古館(せんおくはくこかん) 東京

map https://sen-oku.or.jp/tokyo/
住所:港区六本木1-5-1
開館時間:11:00~18:00(入館17:30まで)、 金曜は11:00~19:00(入館18:30まで)
※高校生以上は入館料がかかります。
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、展示替期間、年末年始
アクセス:東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅徒歩3分、日比谷線「神谷町」駅徒歩10分、銀座線「溜池山王」駅徒 歩10分

泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅱ 「光陰礼讃―モネからはじまる住友洋画コレクション」チケットプレゼント キスポート読者の皆さまの中から抽せんで5組10名様をご招待します。

開催期間:5/21(土)~7/31(日)
応募方法:当財団HPまたはハガキに
①郵便番号・住所
② 氏名(フリガナ)
③年齢
④電話番号
⑤今回の港区探訪(泉 屋博古館東京)の感想
を明記のうえ、
〒107-0052 港区赤坂4-18-13 Kissポート財団 広報・事業推進課「光陰礼讃―モネからはじまる住友洋画コレクション」チケットプレゼント係まで。
問合せ:Kissポート財団 広報・事業推進課 TEL 03(5770)6837 (平日9:00~17:15)
締め切り: 6/17(金)必着
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