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港区探訪

港区‒自慢の宝ものを訪ねて

第6回 岡本太郎記念館

岡本太郎記念館

アトリエの床には絵の具が飛び散り、机には使いかけの道具が。今にも岡本太郎が姿を現しそうな雰囲気です。

みなぎる創造のパワーを全身で感じて

日本が誇る芸術家、岡本太郎。その鬼才が42年にわたり暮らし、創作の場としたアトリエが記念館として公開されています。

1954年以降の岡本太郎作品は
すべてこの場所から生まれた

岡本太郎が残した彫刻、デッサン、油彩の数々を展示保存する「岡本太郎記念館」。未完の作品やエスキース(下絵)が豊富に収蔵されています。
岡本太郎の住まいをそのまま残した旧館では、実際に制作が行われたアトリエや、打ち合わせに使われたサロンを公開しています。旧館の設計を手がけたのは、岡本太郎の友人で建築家の坂倉準三。建築コストを抑えるためにブロックを積み上げただけのユニークなデザインで、屋根をアーチ状にすることで強度を確保し、天井の高いアトリエが実現したそうです。
1998年の開館に合わせて新設された展示棟には、ふたつの展示室があり、現在は岡本太郎の創作の歴史や没後のプロジェクトを紹介する企画展「岡本太郎の1世紀」を開催中。留学先のパリから帰国し出征、その後復員した岡本太郎が、日本で芸術活動を始めた直後に描いた秘蔵の作品も見どころです。岡本太郎記念館の森部幸子さんは「都会の喧騒を忘れられる場所です。ぜひお越しください」と話します。

外観 巨大な芭蕉やシダが生い茂り、周辺の建物とは一線を画す外観が目を引きます。

彫刻作品 庭には、彫刻作品のミニチュアが多数並びます。

コンクリートブロック コンクリートブロックを用いた斬新な建築美にも注目。

自画像写真 展示室入口にある大きな自画像写真はインパクト大。

メモやスケッチ 貴重な手書きメモやスケッチも。

作品 1940年代から1980年代までの作品を時系列で展示。年代が進むほど「目」が象徴的に描かれるようになっていくのがわかります。

テーブルとベンチ 1955年にこの庭で行われた型破りな「実験茶会」に使用したテーブルとベンチ。

年表 1階ホールの壁一面に張られた年表。今回の企画展に合わせ、10年ぶりに展示替えが行われました。

展示 代表的作品「太陽の塔」の内部再生や、「明日の神話」が渋谷に置かれた経緯など、没後の活動を映像で紹介する展示。

ぬいぐるみポーチ 人気の作品「犬の植木鉢」 をモチーフにしたぬいぐるみポーチ。ミュージアムショップにはTAROグッズが勢ぞろい!

岡本太郎記念館

https://taro-okamoto.or.jp/
map

住所:東京都港区南青山6-1-19
開館時間:10:00~18:00(入館17:30まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始、保守点検日
入館料:一般650円、小学生300円
アクセス:東京メトロ銀座線、千代田線、半蔵門線「表参道」駅 徒歩約8分
※駐車場はございません。

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題不詳の作品

1947年に描かれた題不詳の作品。