ここから本文です。

港区探訪

港区‒自慢の宝ものを訪ねて

第7回 旧新橋停車場 鉄道歴史展示室

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室 今年は鉄道開業150周年

物の外には駅舎と石積みのプラットホームの一部が再現されています。約3メートルのレールも敷設。

今年は鉄道開業150周年

明治維新から間もない1872年に開業した鉄道は、日本の交通事情に大きな変化をもたらしました。今回は、鉄道開業150周年を記念した企画展を開催中の「旧新橋停車場鉄道歴史展示室」を紹介します。

開業当時の駅舎を再現した建物で
鉄道の歴史を振り返ってみよう

日本で初めて鉄道が通った新橋~横浜間の、東京側の始発駅が新橋停車場でした。位置は現在のJR新橋駅とは少し異なり、歩いて5分ほど離れたところにありました。今、その跡地は「旧新橋停車場」となっています。
建物の外観は開業当時の新橋停車場の姿を忠実に再現したもの。館内の鉄道歴史展示室1階の常設展示室では、平成時代の再開発で発掘された駅舎やプラットホームの遺構、改札バサミ、工具といった出土品を展示するほか、鉄道開業の地となった汐留周辺の歴史を紹介しています。企画展の会場となる2階展示室では、企画展「新橋停車場、開業!」を11/6(日)まで開催中。錦絵や当時の写真を中心に、華々しく執り行われた開業式の様子や日本の鉄道の歴史をわかりやすく伝えています。
また、10/30(日)には2階の貴賓室でコンサートも開催されます。こちらもぜひチェックしてくださいね。

2階展示室 明治時代をイメージした内装の2階展示室。錦絵や写真、当時の切符や印票を複写展示し、鉄道の歴史を伝えています。

東京汐留鉄道御開業祭礼図 開業式当日の様子を描いた「東京汐留鉄道御開業祭礼図」(1872年頃)。明治天皇の車両には「御車」の文字が。(中村俊一朗所蔵)

入場券 入場券 横浜停車場で行われた開業式典会場の桟敷内に入るための入場券。(鉄道博物館所蔵・画像提供)

建物 建物は開業時と同じ位置に建てられています。階段の位置まで正確に再現しているのは驚きですね。

新橋停車場の模型 企画展にて展示中の、新橋停車場の模型。プラットホームがとても長く、当初から長距離の鉄道開通を見すえていたことがうかがえます。(鉄道博物館所蔵)

0哩(マイル)標識 レール敷設の起点となった「0哩(マイル)標識」も再現。

1階の常設展示 1階の常設展示 1階の常設展示 1階の常設展示。ガラス張りの床から駅舎基礎石の遺構を見ることができます。また、駅弁と一緒に売られていたお茶の容器なども展示。当時は陶器やガラスの器が使い捨てされていました。(東京都教育委員会所蔵)

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室

https://www.ejrcf.or.jp/shinbashi/
map

住所:港区東新橋1-5-3
開館時間:10:00~17:00(入館は16:45まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間中
入館料:無料
アクセス:JR「新橋」駅徒歩約5分、都営大江戸線「汐留」駅、東京メトロ銀座線、都営浅草線、新交通ゆりかもめ「新橋」駅徒歩約3分