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港区探訪

港区‒自慢の宝ものを訪ねて

第26回 ITOCHU SDGs STUDIO RESTAURANT 星のキッチン

表紙

広々とした店内。ゆとりのあるテーブル配置で、ベビーカーでも移動しやすいつくりです。

おいしい食事を楽しみながら、SDGsに触れる

今、社会で大きな関心を集める「SDGs」や「サステナブル」について、
こだわりの食を味わいながら、楽しく学べるレストランをご紹介します。

どなたでも気軽にサステナブルな食体験を

2021年4月にオープンした「ITOCHU SDGs STUDIO」は、SDGsを身近に感じてもらうための情報発信・体験の場。伊藤忠商事(株)が運営しています。今回ご紹介する「星のキッチン」は、その地下1階にあります。
このレストランは、有機農法、地産地消、フェアトレード、アニマルウェルフェア(家畜のストレスを減らすこと)など、サステナブルな食材にこだわっています。メニューを見ると、ソイミートやソイチーズ、規格外のバナナ、放牧牛など、地球環境や社会への負荷低減に配慮した食材をふんだんに使用していることがわかります。SDGsやサステナブルと聞くと“なんだか難しそう…”と感じるかもしれませんが、「星のキッチン」では、食材にこだわったハンバーガーやお子様ランチなどの定番メニューをカジュアルな空間で提供することで、どなたでも気軽にサステナブルな食事を楽しめるのが特徴です。
また、テーブルウェアが中古の食器を再加工したものだったり、床に古材をとり入れたりと、空間づくりにおいてもSGDsが意識されています。
広報担当の佐藤綾香さんは、「老若男女問わずどなたでも、安心して食事ができる場所です。ぜひ気軽にお越しください!」と話してくださいました。

外構 外構に、ハーブを栽培するガーデンを設置。心地良く過ごせるテラス席も設けています。

ハンバーガーとお子様ランチ (左)「北海道産放牧牛とオーガニックチーズのハンバーガー」2,200円。
(右)大人も食べたくなる「この星のお子様ランチ」950円。

トッピングバー とりわけ好評なのが、サラダとアイスに付いてくる「未来を選ぶトッピングバー」。サラダ用21種類、アイス用15種類の食材が用意されており、好きなものを好きなだけトッピングできます。

サラダ用のトッピング サラダ用のトッピング。左から、フェアトレードのいりごま、植物由来の堆肥のみで栽培したオレガノ、食品ロスになってしまう野菜を活用したにんじんチップス。

アイス用のトッピング アイス用のトッピング。左から、有機栽培のドライキウイ、廃棄されるはずのビール酵母をアップサイクルしたグラノーラ、無農薬・無化学肥料で育てたドライエディブルフラワー。

食品やキッチン雑貨を展示 壁面にはSDGsに関連した食品やキッチン雑貨を展示。国際薬膳師監修のミックススパイスなど、厳選されたアイテムが並びます。各商品のオンラインサイトで購入可能。

ぬりえとクレヨン 店内に置かれているぬりえとクレヨンは自由に使えます。米と野菜から作られたクレヨンなので子どもにも安心。

KIDS PARK「星のキッチン」のすぐそば!

「ITOCHU SDGs STUDIO」の2階には、乳幼児から小学校低学年までの子どもが、保護者同伴で利用できる「KIDS PARK」(事前予約制)が併設されています。廃材を使ってアート制作を楽しむアトリエや、SDGsに関連した絵本やおもちゃが揃うコーナーなど、6つのエリアで楽しめるのが魅力。子どもたちが自由に遊びながらSGDsの考え方を体験できる仕組みがたっぷりと詰まっています。SDGsの概念にある「誰一人取り残さない」という考えのもと、入場料は無料です。

ぬりえとクレヨン 「KIDS PARK」の内観。

ぬりえとクレヨン (左)自然豊かな森をイメージしたエリア。足あとマークのある場所に立つと、いろいろな動物の鳴き声が聞こえます。(中央)分別することを楽しく体験できる、7色のボールプール。(右)子どもたちがブロックを組み合わせて作った生きものをスキャンするとスクリーンのゴミが1つ消えて、海の保全の大切さが学べるデジタルアート。

ITOCHU SDGs STUDIO RESTAURANT 星のキッチン

住所:港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1階 オフィスタワー内
営業時間:11:00〜21:00(ラストオーダー20:30)
定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜)
アクセス:東京メトロ 銀座線「外苑前」駅 出口4aより 徒歩2分、東京メトロ 銀座線・半蔵門線・都営地下鉄 大江戸線「青山一丁目」駅 出口 1(北青山方面)より徒歩5分
Instagramhttps://www.instagram.com/itochusdgsstudio_kitchen/

ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK

住所:港区北青山2-3-1 Itochu Garden 2階
営業時間:9:30~17:30(最終入館 17:00)
定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜)
利用料金:無料 ※事前予約制
Instagramhttps://www.instagram.com/itochusdgsstudio_kidspark/

マップ

ITOCHU SDGs STUDIO こぼれ話

ITOCHU SDGs STUDIO こぼれ話

「ITOCHU SDGs STUDIO」には、2面の港区探訪で紹介した「星のキッチン」と「KIDS PARK」のほか、大人が子どもの気持ちを疑似体験できる「こどもの視点カフェ」、入館無料のギャラリー、ラジオステーションといった多彩な施設が揃っています。食、遊び、体験、アートなど、さまざまな切り口でSDGsにアプローチできるため、ここに訪れれば“自分に合ったSDGsとの関わり方”と出会えるでしょう。
そんな「ITOCHU SDGs STUDIO」の中庭に「DOME(ドーム)」と名付けられたアート・インスタレーションが設置されています。「DOME」は、SDGsをテーマに、さまざまなアーティストやクリエイター、企業などとコラボレートして制作されるもので、展示内容は約3か月ごとにリニューアルされます。写真は、ディンプルアーティスト岩本李菜さんによる「つながる命」(7月上旬までの展示)。車のフロントガラスの製造過程で出る廃材から作られた絵の具を使用したディンプルアートのこの作品には、SDGsの17色で動物や地球が描かれています。
SDGsが自分の生活とどのように関わっているのか?それを知るきっかけを提供する「ITOCHU SDGs STUDIO」。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

「つながる命」 動物たちの命のつながりが、私たち人類が暮らす地球を形づくっていることを表現したディンプルアート「つながる命」。