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港区探訪

港区‒自慢の宝ものを訪ねて

第29回 TAKANAWA GATEWAY CITY(タカナワ ゲートウェイ シティ)

北里柴三郎記念博物館の外観

建設工事が進むTAKANAWA GATEWAY CITY(2024年8月撮影)。

「100年先」の未来を見すえた複合都市

2025年3月に“まちびらき”を迎えるTAKANAWA GATEWAY CITY。
全国から注目を集める都内最大規模の開発プロジェクトについてご紹介します!

先端技術を駆使した
サステナブルな街づくり

高輪ゲートウェイ駅の西側に広がる区域で、現在、大規模な開発工事が進んでいます。新たに生まれつつあるこの街が「 TAKANAWA GATEWAY CITY(タカナワ ゲートウェイ シティ)」 です。
まず2025年3月下旬に駅直結のツインタワー、THE LINKPILLAR 1(ザ リンクピラー ワン)が、そのほか3つの棟が2025年度中に開業します。そして各棟をつなぐ約1.1kmの歩行者デッキや、水辺を楽しめるビオトープなど、緑豊かなオープンスペースも街じゅうに設けられます。
この場所は長らく、JR東日本の車両基地(鉄道車両の車庫)として使われてきました。ところが時代の変化により、寝台列車のブルートレインの廃止などで基地に保管しておく車両が減ったことや上野東京ラインを開業したことで車両基地を縮小することができ、空いた土地の有効活用をするために「100年先の心豊かなくらしのための実験場」を目指した新たな街づくりをスタートしました。
TAKANAWA GATEWAY CITYでは、飲食店から出される食品廃棄物を資源として再利用するバイオガス発電設備を導入したり、街全体の電力管理を一元化してエネルギー利用の最適化につなげたり、防災やショッピングにデジタルツインを活用したりと、さまざまな実験的な取り組みを行っていくとのこと。また、近隣エリアを含めた地域全体の活性化にも力を入れています。その一環として、地域の人々とともに手がける「高輪地区まつりwith TAKANAWA GATEWAY CITY」や、高輪ゲートウェイ駅構内で開かれるコンサート「音楽のさんぽ道」 (どちらも詳細は6面)などのイベントも企画されています。ぜひのぞいてみてくださいね。

文化創造棟 ライブパフォーマンスや展覧会に対応する文化創造棟(仮称)。外装デザインは隈 研吾氏。

文化創造棟 足湯を楽しめる屋上庭園。月見などのイベントが行われるそう。

文化創造棟 約100畳のたたみ敷き空間。(全て完成イメージ図)

THE LINKPILLAR 1の2棟 THE LINKPILLAR 1の2棟には、商業施設のほか、オフィス、ホテル、コンベンション施設、ビジネス創造施設などが入ります。(完成イメージ図)

駅前 駅前には2階の高さに約6,500㎡の広場を設置(完成イメージ図)。その下の地上レベルには自動車やバスが乗り入れる交通広場が整備されます。

高輪ゲートウェイ駅 高輪ゲートウェイ駅 (上)山手線49年ぶりの新駅として2020年に開業した高輪ゲートウェイ駅。現在の1日平均乗車人数は約1万1,000人ですが、街完成後は約13万人に増加する見込みです。(左下)駅構内の無人決済店舗。商品を持ってレジの前に立つだけで購入金額が表示されます。(右下)行きかう電車を見下ろしながら一息つけるベンチ。

テーションピアノ 駅構内に置かれたステーションピアノ。毎月第2水曜には、このスペースで、手持ちの楽器を持ち寄ってどなたでも自由に演奏できる音楽交流会が開かれています。

テーションピアノ 取材に応じてくれた、(一社)高輪ゲートウェイエリアマネジメントの皆さん。「来年の“まちびらき”に向けて、皆さまに喜んでいただけるような多彩な演出を準備しています。どうぞ楽しみにお待ちください!」。

TAKANAWA GATEWAY CITY(タカナワ ゲートウェイ シティ)

事業者:東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
敷地面積:約7万4,000㎡
延床面積: 約84万5,000㎡
アクセス: JR「高輪ゲートウェイ」駅すぐ

マップ ※表紙写真左の棟から、THE LINKPILLAR 1(SOUTH・NORTH)、THE LINKPILLAR 2、文化創造棟(仮称)、TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE。