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大画面に映し出されるプロローグ映像は臨場感たっぷり!身近な部品や海外工場を探索できる内容です。
身のまわりの機器に使われる大小さまざまな部品を、見て、触れて、体感できる施設。
大人も子どももワクワクできる展示がいっぱいです。
クロステックミュージアムは、精密部品メーカーのミネベアミツミ(株)が運営する体験型のミュージアム。「未来のものづくりを支える子どもたちに、技術に興味を持ってほしい」との思いから、小学5年生から楽しめるよう展示に工夫が凝らされています。
来館者はまず宇宙船をイメージしたシアターで約7分の映像を見てから、展示ゾーンへと進みます。展示ゾーンでは「ベアリング(軸受)」「モーター」「アナログ半導体」など同社が手がける10の事業と、部品づくりに欠かせない「摩擦「」電気・電子「」磁気「」光・電波」という4つの自然原理について学べます。おもりを動かして摩擦の力を感じたり、磁気に反応する磁性流体に磁石を近づけて磁力の働きを目で確かめたりと、体験型の展示が豊富です。また、飛行機のベアリングや電気自動車のセンサーなど精密部品の実物が展示され、そのほとんどを手に取ることができます。館長の小峯康生さんは「じかに触れることで『意外と重いんだ』『角がなめらか』など多くの気づきがあるはず。この気づきが大切です」と話します。地下階には、エンジニアが製品の試作を行うラボを見学できるコーナーも設けられています。
(左)ミネベアミツミ(株)の10の事業をキャラクター化した「クロスレンジャー」がナビゲート役として登場。一緒に記念写真も撮れます。
(右)時間内に正しく接続できるかチャレンジ!
さまざまな配線が使われる場所では、安全に作業ができるよう、コネクタの種類によって色や形が決められていることをゲーム形式で伝えます。
(左)ボタンを押すと2台の車が同時にスタート。タイヤに使われたベアリングの性能の違いによりゴール時間に大きな差が生まれます。
(右)自動車には100種類以上の同社部品が使われています。
同社の主な事業について、その起源や歴史をイラスト入りのパネルで解説。ベアリングのしくみは紀元前700年にはすでに用いられていたことが、イラク北部の古い壁画から読み取れるそうです。
(左)ボタンを押したり回したりして、磁石の特性を学べる体験展示。
(右)こちらが「ボールベアリング」と呼ばれる部品。内部のボールが転がることで摩擦を減らし、軸をスムーズに回転させるしくみです。
(左)部品の試作や、出来上がった製品を測定・評価するラボを、通路から見学できます。3Dプリンターや走査型電子顕微鏡など最先端の機器がずらり。
(右)ラボは「クロスレンジャーの修理工場」をイメージ。ラボで試作したレンジャーのアルミ製フィギュアも展示されています。
「一人でも多くの方に、部品づくり、ものづくりに興味を持ってほしいと願い、クロステックミュージアムを運営しています。当社のエンジニア経験者が館内をご案内しますので、気になることは何でも聞いてください!」と話す、館長の小峯康生さん。
住所: 港区東新橋1-9-3 ミネベアミツミ
東京クロステックガーデン内
開館時間: 10:30~17:30(完全事前予約制)
休館日: 土・日・祝・年末年始
入館料: 無料
アクセス:
大江戸線「汐留」駅徒歩3分、ゆりかもめ「汐留」駅徒歩5分、
JR・浅草線「新橋」駅徒歩10分、銀座線「新橋」駅徒歩12分