ここから本文です。
子どものびのび書展は、子どもの発想力を大切にした自由な書道作品展です。
【展示期間】
みなとパーク芝浦 (1階 アトリウム) :
3/6(金)~3/12(木) 8:00~23:00
入賞作品展 ※最終日は12:00まで
※
上記の開館時間は変更の可能性があるため、時間についてはお問い合わせください。
【問合せ】
Kissポート財団 広報・事業推進課 TEL 03(5770)6837
審査風景
数多い展覧会審査に立ち合いますが、この港区の『のびのび書展』の審査はいつもながら楽しい時を過ごさせていただきました。
形や書き順にとらわれず自由にのびのびと毛筆を楽しむ、という趣旨通り、ユニークな作品、思わず笑みがこぼれてしまう作品、もちろん正しい筆致の立派な作品もありますが、バラエティーに富んだ作品の数々に圧倒されました。作品提出時につけていただいたコメントもまた楽しく拝見させていただきました。
今年も新年にふさわしい、明るく個性あふれる作品に出会うことができました。
特に今回は力作が多く、審査はうれしい悩みとなりました。日常の出来事を丁寧に受け止め、言葉や文字へと表していく姿勢が伝わり、墨太で力強く、安定感のある作品が多く心に残りました。
今年の「子どものびのび書展」には、2歳から小学6年生までのお子さまから185作品の応募をいただきました。力強いものから可愛らしいものまで、さまざまな個性豊かな「のびのび書展」にふさわしいものが数多くそろいました。
審査していて大変楽しく、嬉しくも思い、これからも多くの「のびのび」したお子さまたちの作品にお会いしたくお待ちしています。
この書展の趣旨にふさわしい、形・書き順等にとらわれない自由でのびのびした作品、味のある作品
| 作品 | 名前 | 学校・園名 | 学年 |
|---|---|---|---|
| あいうえお | 坂口 うた | 愛星保育園 | 5歳 |
| かるた | たかはし まなな | 港南幼稚園 | 5歳 |
| ミルク | 山口 玲奈 | 芝浜小学校 | 1年生 |
| 天空 | 長谷川 簾 | 赤坂小学校 | 2年生 |
| ドレミファ空シド | 齊藤 歩美 | 白金小学校 | 3年生 |
| 日本の心 | 石田 紗彩 | 東京農大稲花小学校 | 4年生 |
| クロマグロ | 山口 桜華 | 芝浜小学校 | 4年生 |
| 雪の華 | 小野寺 一華 | 芝浦小学校 | 5年生 |
| 脈 | 田中 星名 | 白金小学校 | 5年生 |
| ありがとう | 山口 彩愛 | 芝浜小学校 | 6年生 |
上手な作品、秀作
| 作品 | 名前 | 学校・園名 | 学年 |
|---|---|---|---|
| 光 | 寺田 光希 | 中之町幼稚園 | 6歳 |
| まり | 清水 優花 | 港南小学校 | 1年生 |
| ひかり | 椎尾 真子 | 高輪台小学校 | 2年生 |
| しらす | 山瀨 新梛 | 東町小学校 | 2年生 |
| 初日の出 | 小野寺 五葉 | 芝浦小学校 | 3年生 |
| 友だち | 柴村 阿弥 | 淑徳小学校 | 3年生 |
| 天下太平 | 丹羽 星河 | 東町小学校 | 4年生 |
| 希望の朝 | 石橋 篤 | 芝浦小学校 | 5年生 |
| 一球入魂 | 田村 心華 | 御田小学校 | 6年生 |
| 感謝 | 山本 雅蘭 | 高輪台小学校 | 6年生 |
のびのび賞、Kissポート賞に準ずる作品、佳作
| 作品 | 名前 | 学校・園名 | 学年 |
|---|---|---|---|
| まり | 清水 咲奈 | こうなん保育園 | 5歳 |
| パパママ | 松田 夏実 | K.インターナショナルスクール東京 | 5歳 |
| 花火 | 秋吉 みのり | 赤坂小学校 | 1年生 |
| さといも | 大木 里莉 | 白金小学校 | 2年生 |
| 愛 | 井上 未織香 | 芝浜小学校 | 3年生 |
| お金 | 若尾 奏和 | 港南小学校 | 3年生 |
| 馬 | 沢辺 陽琉 | 赤羽小学校 | 4年生 |
| 将軍 | 堀越 裕太郎 | 学習院初等科 | 4年生 |
| 平和の光 | 彌冨 玲衣 | 学習院初等科 | 5年生 |
| 夢の実現 | 柴村 笑瑠 | 白金小学校 | 6年生 |
毎年多くの作品を審査していただいている書道家の先生方に、本書展に携わる思いをお聞きしました。
「のびのび賞」は、とにかくアイデアいっぱいで、自然と笑みがこぼれるようなところをポイントに作品を選ぶようにしています。それに対し「Kissポート賞」は、古来の書道の原点でもあるように、美しい字形、正しい筆遣い、余白の使い方を重視しながら、選出するようにしています。
日本人が作ったひらがなは、漢字を原点に作ったものですが、画面の中の活字に少し異なった字形があります。活字をそのまま書いていることと、筆順を理解できていない子どもさがいることが気にかかります。手書きの大切さを改めて見直して、今後にのぞんでほしいと思います。

本書展のテーマにふさわしい、自由で多様性があり、創造性にあふれる作品であるかを重視しています。一人ひとりの個性や発想が、のびのびと表現されている作品を総合的に評価しています。
幼い頃から、書道に限らず音楽や絵、スポーツなどさまざまな体験を重ね、そこから得たインスピレーションを作品に活かすことができれば、心に残る出品経験になると思います。また今年は、日本の書道をユネスコ無形文化遺産に登録するかどうかの審査が11月頃に行われる見通しです。登録されれば、国内外で日本書道への関心がこれまで以上に高まるでしょう。そのような時代に、書の価値や魅力を自分の言葉と作品で伝えられる子どもたちが増えることを願っています。
